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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2020年04月11日(土)更新

【桜花賞・ニュージーランドTなど】今週の馬場予報

土曜は西日本を横断中の高気圧の影響が強く、3場ともおおむね晴れそう。ただし中山は土曜の夜から日曜の朝にかけて少量の雨が降る可能性がある。

日曜は複数の低気圧が発生し、全国的に天気が崩れそう。阪神は開催中ずっと雨が降りそう。また北北東の風(ゴール前直線で横風)がやや強そう。中山は昼過ぎまで曇り、午後に雨が降り出しそう。福島は開催中ほぼ晴れまたは曇りで競馬できそうだが、午後に小雨が降る可能性がある。


【中山芝】


■乾いた状態でも多少ボコボコしてやや時計がかかる芝、中~外有利、やや差し有利


《Bコース2週目》

先週は水曜に31ミリ、金曜の夜に6ミリ降った。土曜は晴れ、含水多めの良で、0.5秒前後速かった。日曜はほぼ曇り→小雨で、5・7Rが良、9・10Rが稍重になった。1秒前後遅かった。

JRA-HPの写真を見ると3コーナーの内の芝がかなりなくなっている感じ。先週はBコースに替わったばかりだったにもかかわらず、日曜はほんの1ミリの雨で稍重になり時計もかかった。内目は土飛びが激しく、馬群も3~4コーナー以降は外を回っていた。結果的に外を回った馬が最後も伸びて外差しがよく決まっていた。今週も内の傷みはある程度見込んでおいたほうがいい。とくに日曜は先週の日曜に比べても含水が高くなりそう。

今週は木曜に1ミリ降っただけ。土曜は晴れ、乾き気味の良を想定し、0.5秒前後速い時計を想定する。土曜の夜に少量の雨が降った上で、日曜は曇り、稍重を想定し、0.5秒前後遅い時計を想定する。ただし午後の雨ンお降り始めが早かった場合は馬場が重まで悪化する可能性もあり、その場合は1.5秒前後遅い時計を想定する。中~外有利、やや差し有利。



【中山ダート】


■やや含水多めの速いダート、やや外有利、やや逃げ・先行有利


先週は水曜に31ミリ、金曜の夜に6ミリ降った。土曜は晴れたが、4Rまで稍重、6R以降は含水多めの良で、1秒前後速かった。日曜は曇り→一時小雨で、6Rまで良、8R以降は稍重になった。0.5秒前後速かった。

今週は木曜に1ミリ降った。土曜は晴れ、乾き気味の良を想定し、0.3秒前後速い時計を想定する。土曜の夜から日曜の朝にかけて少量の雨が降りそう。日曜は曇り、良~稍重を想定し、0.5秒前後速い時計を想定する。ただし開催中に雨が降り出す可能性もあり、その場合は1.5秒前後時計が速くなることもありうる。やや外有利、やや逃げ・先行有利。



【阪神芝】


■芝の状態はいいが日曜の開催中の雨で時計がかかる、やや中有利、やや逃げ・先行有利


《Bコース2週目》

先週は水曜に22.5ミリ降った。土曜は晴れ、良で、0.5秒前後速い時計だった。日曜は晴れ、良でタイム差なし前後の時計だった。

先週の土曜は芝のレースが3つしかなかったので時計評価が難しい。ただ土曜より日曜のほうが時計が遅くなったのは、金・土に連日散水していたのと、日曜はとくに北風(ゴール前直線で向こう正面からスタンド方向へ吹く横風)が強かったことを考えればある程度説明がつく。

土曜も日曜も大きめの馬番の馬が結構来ていた。だがレースを見ると馬群は全体的に内目を回っていたし、内め、前目を回った馬が結果的に好走していた。JRA-HPの写真を見ても芝の状態はいかにもよさそう。

先々週の木曜からずっと晴れが続いている。同時に芝への散水も連日行われている。気温が高くなっているし、散水する必要性もあるかもしれないが、一方で、桜花賞の時計を極端に速い時計にはしたくない、という気持ちの現れなのかも。

今週の土曜は晴れ、標準的含水の良を想定し、0.7秒前後速い時計を想定する。

日曜は南岸に低気圧が接近し、開催開始と同時に雨が降り出しそう。いくら芝がよくても開催中の雨となると話は別、稍重→重という推移を想定し、1秒以上遅い時計を想定する。とくに日曜の午後は北東の風(ゴール前直線で向こう正面からスタンド側へ吹く横風)が強く吹きそう。やや中有利、やや逃げ・先行有利。




【阪神ダート】


■土・カラカラの遅いダート→日・含水多い速いダート、やや外有利、逃げ注意・やや先行有利


先週は水曜に22.5ミリ降った。土曜は晴れ、7Rまで稍重、11R以降は良で、0.2秒前後速い時計だった。日曜は晴れ、良で0.4秒前後遅い時計だった。日曜はとくに北風(ゴール前直線で向こう正面からスタンド方向へ吹く横風)が強く、時計を遅くするほうへ働いた可能性がある。

先々週の木曜からずっと晴れが続いている。土曜のダートは間違いなくカラカラな状態。1秒前後遅い時計を想定する。日曜は朝から雨が降り、稍重→重→不良へと悪化することを想定し、1.2秒前後速い時計を想定する。とくに日曜の午後は北東の風(ゴール前直線で向こう正面からスタンド側へ吹く横風)が強く吹きそう。やや外有利、逃げ注意・やや先行有利。



【福島芝】


■状態上々で乾き気味の芝、逃げ・先行有利、内外互角


《Aコース2週目》

《Aコース1週目》

1回福島は昨年より1週遅れでスタートし、1週多い4週開催になる。その分夏の開催が1週減っている。1回新潟開催と1週分コンバートしたことになる。夏の開催を減らして芝の養生期間を延ばし、年間の芝の持ちをよくしようという狙いがあるのかもしれない。

昨年11月の福島はAコース開催が2週、Bコース開催が1週あっただけ。だから芝は傷んでなくて速いハズ…これは昨年も同じことを書いていた。だが一昨年の秋の芝のほうが昨年の秋の芝よりも0.5~1秒くらい速かった印象がある。

今週は10日くらい雨が降っていない。その分散水しているから、含水は標準的なハズ。土曜は晴れ、良を想定し、0.5秒前後速い時計を想定する。土曜の夜に小雨が降る可能性はあるが、大きな影響はないと考える。日曜は晴れ、良を想定し、0.2秒前後速い時計を想定する。逃げ・先行有利、内外互角。




【福島ダート】


■やや乾き気味で標準的速さのダート、逃げ・先行有利、やや外有利


今週は10日くらい雨が降っていない。だが含水量はカラカラというほどではない。中間で埃除けの散水した可能性がある。ただしこの先の散水はないだろう。土曜は晴れ、良を想定し、タイム差なし前後の時計を想定する。土曜の夜に小雨が降る可能性はあるが、大きな影響はないと考える。日曜は晴れ、良を想定し、0.2秒前後遅い時計を想定する。逃げ・先行有利、やや外有利。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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