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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2020年12月05日(土)更新

【チャンピオンズC・ステイヤーズS・チャレンジCなど】今週の馬場予報

大陸と太平洋沖の2つの高気圧に挟まれる形で、日本海側と太平洋側にそれぞれ小さな低気圧があり、気圧の谷ができている。土曜の中山は太平洋側の低気圧に近く、気圧の谷の中に入るため雲が多く、朝のうち小雨が降っている。このまま一日中はっきりしない天気になりそう。阪神と中京は大陸側の高気圧に覆われてほぼ晴れ。

日曜は西高東低の冬型の気圧配置になり、3場とも高気圧に覆われてほぼ晴れ。


【中京ダート】


■路盤状態よくやや速いダート、逃げ馬注意!先行差し互角、やや外有利

中京のダートは2回開催の前に「馬場全面の路盤の点検・補修」を実行した。おそらくそれによって現在の中京のダートは、路盤の状態(平滑さ)がかなり良いようだ。そのため砂が乾いた状態でもある程度速い時計が出る傾向にある。

今週はずっと晴れ続きだった。土曜は晴れ、乾き気味の良を想定し、0.8秒前後速い時計を想定する。日曜も晴れ、乾き気味の良を想定し、0.5秒前後速い時計を想定する。逃げ馬注意!先行差し互角、やや外有利。






【中京芝】


■晴れ続きで乾き気味の速い芝、逃げ・先行有利、やや内有利

今年の中京は7月開催がなかったため、4~8月という長いインターバルを手に入れた。その間に2万3000㎡を張り替え、たっぷり養生することができた。それによってこれまでの中京とはガラッと変わった丈夫で速い芝を手に入れた(ハズだ)。

だが今年の2回中京は、おおむね馬場発表は良だったとはいえ、最終週を除いて前日に雨が多少降っていた。雨が降らなかった最終週はほぼ連日散水していた。そのため時計はそれほど速くなかったが、本当はもっと速くても不思議ではなかったハズ。

またJRA-HPの記述によれば、インターバル期間中に内目の傷んだところを「不陸補正」したそうだ。これは凸凹になっているところを平らにしたという意味だが、軽ローラーを使った可能性もある(だからどうだというようなこともないが)。

それに加えて今回開催は気温が下がって散水を控えるわけだから、時計は2回開催より少し速くなるのではないか。

今週はずっと晴れ続きだった。土曜は晴れ、乾き気味の良を想定し、1.2秒前後速い時計を想定する。日曜も晴れ、乾き気味の良を想定し、1秒前後速い時計を想定する。逃げ・先行有利、やや内有利。




【中山芝】


■開幕週の芝だがそれほど速くない、やや内有利、やや逃げ・先行有利

《Aコース1週目》

毎年書いていることだが、中山の秋の芝ローテーションは変則的で、4回開催でBコース2週(5日)→Cコース2週(4日)と使って、5回開催でAコースに戻る。これは出走ラッシュになる暮れの開催をAコースでやりたいため。

その後オーバーシードしているので全体きれいに芝は生えているものの、今開催の少なくとも前半、実際は内にグリーンベルトができていることは知っておかねばならない。ただしBコースCコースもまだ2週ずつしか使ってないし、今年は雨にもそれほど降られてないので、芝の状態にそれほど大きな差はない。しかも騎手は当然内にグリーンベルトがあることをわかっているため、内が窮屈になりやすく、競ってハイペースになりやすい。

グリーンベルトの存在によって内か外かに偏りがちなことは確実にあるが、どっちに偏るかは読み切れない。いちおう内有利ということを頭においた上で、レース結果を見て融通を利かせることが必要。逃げ・先行馬にはプラスαがあると考えてよさそう。

今年の秋から発表されるようになった芝のクッション性の数字をみると、中山は10.8といちばん数字が大きい。やっぱり中山の芝は硬めだったんだな、とわかる。しかし今年の秋の開催から中山の時計は1~2秒も遅くなっている。これでも相当頑張って軟らかくしているんだろうな、と想像する。

今週は水曜に4.5ミリ降った。土曜の朝は小雨が降っている。開催前に2ミリ程度降りそうで、開催中もハッキリしない天気が続きそう。稍重を想定し、1秒前後遅い時計を想定する。日曜は晴れ、標準的含水の良を想定し、0.5秒前後遅い時計を想定する。やや内有利、やや逃げ・先行有利。




【中山ダート】


■若干速めのダート、やや外有利、やや逃げ・先行有利

4回開催の時計を見る限り、中山のダートは若干速め…という感じ。4回開催前に路盤を一部補修しているので、路盤の状態がいいのだろう。

今週は水曜に4.5ミリ降った。土曜は朝のうち小雨で、開催前に小雨が2ミリ程度降っている。土曜はこのままはっきりしない天気が続きそう。稍重~重を想定し、1秒前後速い時計を想定する。日曜は晴れ、やや乾き気味の良を想定し、0.4秒前後速い時計を想定する。やや外有利、やや逃げ・先行有利。




【阪神芝】


■多少外差し傾向が出始めたやや傷み加減の芝、先行差し互角、内外互角

《Aコース5週目》

先週は雨が降っていない。土曜は晴れ、標準的含水の良で、0.1秒前後速い時計だった。日曜は晴れ、標準的含水の良で、0.5秒前後速い時計だった。

Aコース5週目だが、まだ雨に降られていない。全体的な状態はいいが、それだけに馬群が内ぴったりを走るので、コーナー部分の内々はライン状の傷みができていて、1頭分外を通れる馬が一番有利になる。直線は芝の傷みが分散していてはっきりした境界はないが、先週あたりから直線での外の馬の伸びがやや勝ってきている気配。

今週の中間も雨が降らず、2週間雨が降っていない状態。土曜は晴れ、やや乾き気味の良を想定し、0.3秒前後速い時計を想定する。日曜は晴れ、乾き気味の良を想定し、タイム差なし前後の時計を想定する。先行差し互角、内外互角。




【阪神ダート】


■やや乾き気味で、多少時計がかかるダート、内外互角、先行差し互角

先週は雨が降っていない。土曜は晴れ、やや乾き気味の良で、0.1秒前後遅い時計だった。日曜は晴れ、乾き気味の良で、0.1秒前後遅い時計だった。

今週も雨は降らなかった。土曜は晴れ、乾き気味の良を想定し、0.2秒前後遅い時計を想定する。日曜は晴れ、カラカラに近い良を想定し、0.4秒前後遅い時計を想定する。内外互角、先行差し互角。



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城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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