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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2020年12月26日(土)更新

【有馬記念・ホープフルS・阪神Cなど】今週の馬場予報

年内最後の競馬。ここ数年、有馬記念の週の後でホープフルSのためにもう1日追加の開催があったが、今年はそれがないので年末年始がずいぶんゆっくりする感じだ。

気象庁曰く「数年に一度」レベルの寒気がやってきていて、気温が低くなっている。中山競馬場は凍結防止剤をまいたが、阪神はまいてない。阪神のほうが多少気温が高いのと、中山は連続開催だが阪神はこの後1カ月の休みがあるので、1週だけ凍結防止剤なしでどうにか乗り切ろうということだろう。休みの間に雨が降ってまき直しになったりすると余計な出費もかかってしまう。

土曜は西高東低の冬型の気圧配置で両場とも晴れるが、土曜の午後以降に冬型の気圧配置が緩み、天気が下り坂に向かう。ただし土曜いっぱいはほぼ晴れ。

日曜には高気圧が列島を通り過ぎ、上空に気圧の谷ができて雲が多くなる。両場とも、早ければ日曜の午後に雨が降り出す可能性もあるが、日曜の開催中は晴れまたは曇りで持ちこたえるものと考える。


【中山芝】


■平坦だが全体軟らかい時計のかかる芝、内外互角、先行差し互角

《Aコース4週目》

先週は雨が降らなかった。ほぼ2週間降ってなかったことになる。そこで月・木・金と散水していた。土曜は晴れ後曇り、やや乾き気味の良で1.8秒前後遅い時計だった。日曜は晴れ、やや乾き気味の良で1.4秒前後遅い時計だった。

特にスローペースが多かったわけではないのに、意外なくらい先週の時計は遅かった。それだけ現在の芝が軟らかいということだろう。これまで何回も指摘してきたが、今年はJRAが芝のクッション性の数字を公表するようになった元年なので、意地でも硬い・速いとは言わせないという作り方をしている感じがある。だいたい9月のしょっぱなから1秒遅い(例年の同時期と比べると1.5~2秒も遅い)のだから、使い込んでくればさらに遅くなるのは予想できたことだ。

現在の気温は0℃前後なので土の中の水が霜になったり溶けたりを繰り返しているハズ。そのため冬は人為的に耕さなくてもむしろ土がふっくらして軟らかくなりがちな気がする。もちろん芝の傷みもそれなりに進んでいるし、また冬は芝の冬眠期でもあるので、地下茎が弱って軟らかくなってもいる。とくに寒い冬は芝のダメージが大きくなりがちなような気がする。

ただし、これも何回か指摘したことだが、この開催はAコース戻りした開催なので、内が傷んだとしても外も傷んでいる。また中山は直線で馬がばらけるので、傷みが内外に分散する傾向がある。そのためある程度内が傷んでも見かけほど外有利にはならない。先週の競馬を見ていても、とくに土曜は内めを走った馬が粘りこむ競馬が多かった。

JRA-HPの写真を見ると、内の芝がライン上に剥げているというより、内め2~3頭分くらいが満遍なく耕されている感じ。かつ直線は内めの5~6頭分が同じ程度の傷み方で、それ以上外に出すと芝がかなり良くなる感じに見える。

先週は金曜も水をまいたが、今週は金曜には水をまいていない。芝の軟らかさは先週同様でも、さらに念入りに平坦性を出す整備をしていると思うので、先週ほどは遅くならないのではないか。

今週も雨が降ってないので、これでほぼ3週間雨が降ってないことになる。土曜は晴れ、乾き気味の良を想定し、1秒前後遅い時計を想定する。日曜は晴れ後曇り、乾き気味の良を想定し、1.2秒前後遅い時計を想定する。内外互角、先行差し互角。






【中山ダート】


■カラカラの状態で時計がかかるダート、やや外有利、やや逃げ・先行有利

先週は雨が降らなかった。ほぼ2週間降ってなかったことになる。土曜は晴れ後曇り、カラカラに近い良で0.6秒前後速い時計だった。日曜は晴れ後曇り、カラカラに近い良で0.9秒前後速い時計だった。

中山は火曜に凍結防止剤をまいた。凍結防止剤をまくとどうなるかという話はあちこちに出ていると思うが、空気中の水分を吸って砂に粘り気が出て遅くなるというのが定説。長いこと時計を見てきて、ぼくもその定説はほぼ正しいと思う。

しかし今週の中山の場合、砂がカラカラなのでまだそれほど粘り気が出ず、先週よりちょっと遅くなった程度の時計になると思う。

今週も雨が降らず、これでほぼ3週間雨が降ってないことになる。土曜は晴れ、凍結防止剤入りで、かつカラカラの良を想定し、1秒前後遅い時計を想定する。日曜は晴れ後曇り、凍結防止剤入りで、かつカラカラに近い良を想定し、1秒前後遅い時計を想定する。やや外有利、やや逃げ・先行有利。




【阪神芝】


■やや硬めのセッティングでやや速い芝、やや内有利、やや逃げ・先行有利

《Bコース3週目》

先週は月曜に0.5ミリ降った。とはいえ4週間で0.5ミリしか降っていない状況で、しかも散水も1週間に2回だけだった。土曜は曇り時々晴れ、乾き気味の良で0.6秒前後速い時計だった。日曜は曇り時々晴れ、乾き気味の良で、1.3秒前後速い時計だった。

土曜は単純平均するとタイム差なし前後の時計になるが、先週の時計と日曜の時計と比べると、それではあまりに遅すぎる。そこで0.6秒下駄をはかせることにした。

今週はBコース3週目。阪神の場合Bコースの傷みが閾値を超えるとダブって走る部分の内と外の差が大きくなり、いわゆる典型的な外差しになるのだが、少なくとも先週そういう傾向はみられなかった。内外回りがあり、かつコースの広い阪神はなかなかそこまで芝が傷まないようだ。

中山とは逆に今の阪神の芝は時計が速い。朝日杯FSのグレナディアガーズの1分32秒3は2歳レコードだった。

芝のクッション値公開元年ということで、他の場(とくに中山)がしゃかりきに芝を軟らかくしているのに対して、なぜ阪神はそこまで軟らかくしていないかというと、今年から来年にかけて京都競馬場が休場する分を阪神が補わなければならないため。そこで耐久性重視で若干の硬めを許容して作っているのだと思う。

今週は木曜に0.5ミリ降った。ということは、先週月曜の0.5ミリと合わせて5週間で1ミリしか降っていないわけだ。さらに今週は散水も1回しかしておらず、先週以上に芝が乾いているハズ。

土曜は晴れ、乾き気味の良を想定し1.2秒前後速い時計を想定する。日曜は晴れ、乾き気味の良を想定し、1秒前後速い時計を想定する。やや内有利、やや逃げ・先行有利。




【阪神ダート】


■カラカラに近い状態でやや時計がかかるダート、やや外有利、逃げ・先行有利

先週は月曜に0.5ミリ降った。土曜はほぼ曇り、カラカラに近い良で0.1秒前後遅い時計だった。日曜は晴れ、カラカラに近い良で、0.4秒前後遅い時計だった。

中山と違って阪神は先週凍結防止剤をまかなかった。阪神はこの後1カ月休みに入るので、今週だけ凍結防止剤なしで乗り切ろうということだろう。

今週は木曜に0.5ミリ降った。雨が降ったのが先週よりは開催日に近いが、土曜によく晴れそうなのであまり含水が残りそうもない。土曜は晴れ、カラカラに近い良を想定し、0.2秒前後遅い時計を想定する。日曜は曇り、カラカラに近い良を想定し、0.4秒前後遅い時計を想定する。やや外有利、逃げ・先行有利。



城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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