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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2014年12月26日(金)更新

今週の馬場傾向【中山・阪神最終週】


【中山芝】


■最終週でも芝が乾いて内有利、先行有利


  秋中山の4週目。馬場改修後4週目のAコース。

 先週の土曜日は冬型の気圧配置が崩れて全国的に雨になり、中山も20ミリ降った。だが中山は他場より降り始めが遅く、雨中の競馬になったのは土曜の最終レースだけ。日曜日は1日中稍重だったが、単粒砕石層を入れた馬場改修の効果が現れて、最終的にそれほど芝が傷んだムードはなかった。

 今開催の中山は大規模な馬場改修があったことで、路盤が軟らかくなりすぎる懸念があった。先々週まではそれなりの硬さが維持されていたようにも見えたが、雨の競馬になった先週は結果的に外の馬番の活躍が目立った。雨が降った場合はある程度路盤の軟らかさを考慮に入れる必要があると思われる。

 だが今週は先週の土曜日以来雨が降っていない。それでこの時期にしてはまれなことだが、木曜日に芝に散水している。散水があったということは、芝に含水がある、ということではなく、その反対で、路盤が乾いている証拠である。

 先週の土曜日は降水前が0.3秒前後遅く、最終レースだけは1秒強遅かった。日曜日は1秒前後遅かった。今週の芝は先週の競馬で内が多少傷んだものの、路盤に含水がない効果のほうが大きい。今週はほとんど雨の心配もないはずで、時計を戻してタイム差なし~0.2秒速い程度になると考えられる。

 先週の競馬で多少内が傷んだといっても、とくに有馬記念が行われる芝2500で使用される内回りコースはそもそも使用数自体が少ないので、芝が傷んだ影響はほとんど考える必要がないくらいのはず。最終週でも芝が乾いて内有利、先行有利。




【中山ダート】


■乾いて力の要るダートで先行差し互角、内外互角


 中山は今週の木曜日に凍結防止剤(塩化ナトリウム、塩化カルシウムの混合物)をまいた。凍結防止剤によるダートの物性変化は砂がカラカラに乾いている場合はあまり考慮しなくていいが、やや含水のあるダートの場合は多少蹄にくっついたり、蹄の着地時に砂がバラけづらくなったりで、多少力を要求するようになり、いつもより体重重目の馬の激走に注意する必要がある。ただし今週のダートはカラカラに近いはずで(もともと力の要るダートなので)、ダートの物性面ではあまり神経質になる必要はない。ただし凍結防止剤が蹄や肌荒れの原因になるという話も聞くので、蹄が弱いという情報のある馬に対しては割引したほうがいいだろう。

 先週の土曜日は火曜日の18ミリの雨の含水が残って朝から稍重になり、1秒前後速かった。ダート競馬終了後に本降りになり、20ミリ降って、日曜日は朝から不良になり、2.2秒前後速くなった。先週の土曜日以降雨は降っていないが、金曜日正午の馬場発表は「稍重」。ここへきて気温がかなり低くなっているのでなかなか水はけしないのだろうが、この稍重は限りなく良に近い稍重と考えるのが適当で、土曜日は朝から良になるハズ。0.3~0.5秒速いダートになりそう。先行差し互角、内外互角。




【阪神芝】


■今週からBコース替わりで外差し有利


 秋阪神2開催目の4週め。今週からBコース。

 先週までの阪神は一度も雨に当たらず、芝の状態も絶好だったが、先週の土曜日は23ミリ雨が降った。中山と違って阪神は競馬の開催時間中にその全量が降った。日曜日も含水が残り、3、4レースは重の競馬で、それ以降は稍重になったが、レースでは土がかなり掘れている様子だった。あれで芝が相当傷んだことは間違いない。

 土曜日の阪神芝は4レースだけは0.5秒前後遅い程度だったが、それ以降はぐっと時計がかかって3~4秒遅くなっていた。翌日曜日は終日1.3秒前後遅かった。先週の土曜日以来雨が降っていない。また今週は雨の心配もない。先週の競馬で芝はかなり傷んだが、今週からBコースに移行し、しかも路盤が乾いている効果で、時計は先々週並か、それより多少速くなっても不思議ではない。タイム差なし~0.2秒速い前後のタイムと想定する。

 先週の競馬である程度内側の芝が傷んだ。とはいえ阪神には内外回りがあるため、傷んだといってもそこそこ程度なので、Aコースのままならそれでも内外互角と予想したところ、Bコースに変わると状況が一変し、直線が内が傷んでいてある程度外に行くと無傷、という構図になる。阪神は馬がバラけるコース形態のため、とくにBコースは外伸びになりやすい。春競馬ではないのでまだそれほど内外の差はないとはいえ、それでも先週の不良の競馬の後なので外差し有利。人気薄の差し馬が突っ込んできやすい。




【阪神ダート】


■比較的力の要るダートで、やや先行有利、やや内有利


 先週の土曜日の阪神は開催時間に丸ごと23ミリ降った。午前中は良で1秒前後速い程度だったが、午後に本降りになり、稍重→重→不良と馬場状態を変えて、最終的には2秒前後速くなった。土曜日はほとんどのレースがスローペースだったので実際はもう少し速かったかもしれない。日曜日は晴れたが8レースまでは不良で、それ以降が重。時計的には終日2秒強速かった。

 先週の土曜日に降って以降雨が降ってないので、今週は金曜日正午の馬場発表の時点でダートは「良」。中山と違って阪神が今週凍結防止剤をまいてないのは、含水が少ないことも影響しているハズ。本当のカラカラダートだと逆に時計が速くなることもあるが、今の時期のダートはカラカラといってもしょせん冬のダートなので、ある程度の湿気はあるはずで、タイム差なし~0.2秒遅い前後の時計になりそう。比較的力の要るダートでやや先行有利、やや内有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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