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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2015年01月03日(土)更新

今週の馬場傾向【中山・京都開幕週】


【中山芝】


■速い芝で前が止まらず先行有利、内有利


  1週目のCコース。

 中山は今週からCコースになる。冬の中山がCコースで行われるのは例年通りだが、昨年スタンド、馬場の改修があったため、今期の中山は9月の開催がなかった。それによって通常なら9月→12月→1月がそれぞれB→A→Cとローテーションするところ、今年はBを飛ばしてA→Cというローテーションになった。Bコースを走っているときはCコースの内側も馬が走るが、Aコースを走っているとき6m外側のCコースまで馬がはみ出して走ることはほとんどない。したがって例年のCコースは「若干使用感あり」なのに対して、今年のCコースは「限りなく新品同様に近い」芝と考えるのが適当なわけだ。

 厳寒期で芝の強度自体がかなり落ちているため、この先雨に降られたりすると状況が変わってくる可能性はあるが、今週に限っていえば、使っている・使っていないだけなら9月の使い始めの芝並みであることは間違いない。

 先週の月曜日(有馬記念の翌日)に9ミリ雨が降ったが、それ以降は晴れが続いているし中間の散水もない。週末の雨の心配もない。先週はタイム差なし~0.2秒速い前後だった。路盤の乾き具合が先週同様で、さらに内側の芝が一新した今週の芝はさらに速く、0.5~1秒速い芝になりそう。速い芝で前が止まらず先行有利、内有利。




【中山ダート】


■乾いて力の要るダート、先行差し互角、やや外有利


 中山は先週の木曜日に凍結防止剤(塩化ナトリウム、塩化カルシウムの混合物)をまいた。凍結防止剤によるダートの物性変化は砂がカラカラに乾いている場合はあまり考慮しなくていいが、やや含水のあるダートの場合は多少蹄にくっついたり、蹄の着地時に砂がバラけづらくなったりで、多少力を要求するようになり、いつもより体重重目の馬の激走に注意する必要がある。ただし先週もそうだったが、今週のダートもカラカラに近いはずで(もともと力の要るダートなので)、ダートの物性面ではあまり神経質になる必要はないが、凍結防止剤が蹄や肌荒れの原因になるという話も聞くので、蹄が弱いという情報のある馬に対しては割引したほうがいいだろう。

 先週の中山ダートは1週間雨がない状態で0.2秒遅い~タイム差なしだった。その後月曜日に9ミリ雨が降って3日正午の馬場発表は「稍重」。気温が低いので乾きにくいだけで、日曜の競馬はほぼ良で始められるはず。また今週は雨の心配もない。タイム差なし~0.3秒遅い範囲のやや力の要るダートになりそう。先行差し互角、やや外有利。




【京都芝】


■含水あり見かけより力が要る。先行差し互角。内有利


 今期2回目のAコース1週目。

 昨年秋の京都は、Aコース9日間→Bコース4日間→Cコース5日間というコース・ローテーションだった。年明けして再びAコースに戻り、これから1開催9日間Aコースが使われる。明日がその初日。

 昨年秋のAコース使用時は、1週目の3日目に台風が来て開催が翌日に順延になった。翌日は晴れて稍重→良の競馬だった。それ以外は雨という雨に当たっていない。Aコース開催期間を通じて芝が傷んだ感じはなかった。といっても9日間使ったコースである以上芝はそれなりに傷んではいるが、それをいうなら外のB、Cコースも傷んでいるので、外に持ち出しても芝の状態に大差ない。したがってグリーンベルトというほどのものはなくても、内ぴったり走って距離得したほうが得な勘定になる。

 冬の芝は低温で弱っている上に、二回り目の芝なので秋の芝ほどの丈夫さはないが、芝のレース数も控えられているし、雨が降らない限りそう簡単には傷まない(今週の週日に降った程度なら全然問題ないはず)。

 今週は直前までのシート養生で洋芝も生え揃い、きれいに整備された状態で、いかにも速そうだし、週末の雨の心配もないが、直近の日曜日に6ミリ、月曜日に9ミリ、木曜日に3.5ミリ、金曜日に1ミリ降って、土曜日正午の馬場発表が「稍重」。多少の含水は残るはずで、微妙に時計がかかってタイム差なし程度か。京都はスローになることが多く、先行馬への警戒は怠れないものの、前が止まらない芝というわけではない。普通に流れれば先行差し互角。内有利。




【京都ダート】


■週日の雨でやや含水あり、先行有利、やや外有利


 京都ダートは直近の日曜日に6ミリ、月曜日に9ミリ、木曜日に3.5ミリ、金曜日に1ミリ降って、土曜日正午の馬場発表が「重」。気温的に日曜日は晴れても1日中稍重で、月曜日に良に回復するかどうかだろう。京都のダートは凍結防止剤を散布していないのでごく普通の考え方で、日曜は締まって1秒前後速いダート、月曜は多少乾いてやや締まり気味の標準的なダートで0.5秒前後速くなると考える。先行有利、やや外有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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