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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2015年01月09日(金)更新

今週の馬場傾向【2週目の中山Cコース】


【中山芝】


■速い芝で前が止まらず先行有利、内有利


  2週目のCコース。

 中山は先週からCコースが使われている。冬の中山がCコースで行われるのは例年通りだが、今期の中山は9月の開催がなかったことによって通常なら9月→12月→1月がそれぞれB→A→Cとローテーションするところ、今年はBを飛ばしてA→Cというローテーションになった。Bコースを走っているときはCコースの内側も馬が走るが、Aコースを走っているとき6m外側のCコースまで馬がはみ出して走ることはほとんどない。したがって例年のCコースは「若干使用感あり」なのに対して、今年のCコースは「限りなく新品同様に近い」芝と考えるのが適当なわけだ。

 先週に限っていえば、使っている・使っていないだけなら9月の使い始めの芝と同様の状態だったわけで、ある程度速いのは当然だった。ただし人が言うように「年明けして中山の芝が急に速くなった」というほどの話ではない。

 中山金杯の1分57秒8というレコードがそういう印象を与えているのだが、実際は2013年の皐月賞でロゴタイプが出した1分58秒を0.2秒更新しただけのもので、そのロゴタイプは今回も1分58秒で走って2着になっている。そもそも中山芝2000というコースは2、3歳馬にとっては重賞のヒノキ舞台だが、古馬の重賞は中山金杯が唯一あるだけで、いつでも越えられるハードルみたいなレコードが今回たまたま越えられただけにすぎない。もし芝の状態が現状程度で路盤の硬さが従来並みだったらさらに0.5~1秒くらいタイムが短縮していても不思議ではなかった。

 先週はほぼ1週間雨が降らず、乾き目の良でコンディションがよく、平均すると土日とも0.5秒前後速かった。(金杯だけで見ると1.5秒程度速かった)。その後は6日(火)に7ミリ雨が降っただけで、散水等もしてない。空気が乾燥しているので、先週同様に路盤は乾いているはず。2週目といっても先週の競馬で芝が傷んだ気配もなく、大きくタイムが遅くなることは考えづらい。したがって今週も0.5秒前後速い芝と予想できる。速い芝で前が止まらず先行有利、内有利。




【中山ダート】


■乾いて力の要るダート、先行差し互角、やや外有利


 中山は先々週の木曜日に凍結防止剤(塩化ナトリウム、塩化カルシウムの混合物)をまいているが、今週の木曜日にもう一度凍結防止剤をまいた。ただし凍結防止剤によるダートの物性変化は砂がカラカラに乾いている場合はあまり考慮しなくていい、というのがぼくの意見で、今週のダートはカラカラに近いので、物性面であまり神経質になる必要はない。むしろ気にしないほうが断然いいと思う。

 先々週に続いて先週も中山ダートは1週間雨がない状態で、タイムもほぼタイム差なしだった。今週は火曜日に7ミリ降ったが、先週は金曜日正午の馬場発表が「稍重」だったのに対して、今週は「良」。先週よりも今週のほうが2~3度気温が低い上に体感的に湿度もかなり下がっている感じ。この3日間は雨の心配もない。先週よりもさらに砂は乾いているはずなので、さらに時計がかかって0.3~0.5秒遅い力の要るダートになりそう。先行差し互角、やや外有利。




【京都芝】


■雨が多少降ろうが降るまいが先行有利、内有利


 今期2回目のAコース2週目。

 昨年秋の京都は、Aコース9日間→Bコース4日間→Cコース5日間というコース・ローテーションだった。年明けして再びAコースに戻り、1開催9日間Aコースが使われるうち、今週は2週目(3~5日目)。

 先週も書いたように、昨年秋のAコース使用時は、1週目の3日目に台風が来て開催が翌日に順延になった。翌日は晴れて稍重→良の競馬だった。それ以外は雨という雨に当たっていない。Aコース開催期間を通じて芝が傷んだ感じはなかった。といっても9日間使ったコースである以上芝はそれなりに傷んではいるが、それをいうなら外のB、Cコースも傷んでいるので、外に持ち出しても芝の状態に大差ない。

 先週の京都地方には1、2日と2日続けて雪が降った。栗東トレセンは大雪で大変だったようだが、競馬場近辺は比較的降らなかった。また芝の養生のためにシートを掛けていたことが奏功し、雪の影響は最小限ですんだ。土日は晴れて予想以上に芝が急速に乾き、時計も0.7~0.8秒前後速かった。

 今週は火曜日に6.5ミリ雨が降った。この雨量自体は大したことはないが、中山と違って京都は気温も上がらず、湿度が高く、土~月の3日間はいずれも終日曇りの予報で、小雨、ミゾレが降る可能性もある。こういう天候はむずかしい。直近の降水量は先週よりも少ないし、土曜日正午の馬場発表も先週は「稍重」だったのに対して今週は「良」だが、開催日に曇れば先週より軟らかめになるのではないか。降水がまったくなければ0.2~0.4秒速い程度、5ミリ以下の降水があればタイム差なし~0.5秒遅い程度になる。とはいえ依然として芝の状態はよく、内外の差はない。先行有利。内有利。多少の雨が降ったとしても傾向は同様。




【京都ダート】


■稍重のまま少しずつ時計がかかっていく。先行有利、やや外有利


 先週の京都は直近の日曜日に降水量換算で6ミリ、同じく月曜日に9ミリの雪、木曜日に3.5ミリ、金曜日に1ミリの雨が降って、土曜日正午の馬場発表が「重」。それで土曜日は晴れたにもかかわらず、8レースまで重のままで、10レースだけが稍重になった。翌月曜日は終日稍重だった。日曜日の時計は1.8秒前後速く、月曜日も1.2秒前後速かった。

 今週は火曜日に6.5ミリ降って金曜日正午の馬場発表が「稍重」。また京都は今週の木曜日に凍結防止剤をまいている。凍結防止剤には水を吸う働きがあるので、いっそう水はけがしにくくなる。今週は土曜日から月曜日までずっと曇りの予報で、しかも中間に小雨、みぞれが降る可能性もある。そうなるとずっと稍重のままかもしれない。土曜日は締まって1秒前後速いダートだろう。土日とも雨が降らない場合は、日曜日以降は稍重のまま少しずつ時計がかかっていくようになる。日曜は0.5秒程度速いダート、月曜は0.3秒程度速いダートになると考える。先行有利、やや外有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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