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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2015年02月13日(金)更新

今週の馬場傾向【気になる京都の雪の影響は?】


【東京芝】


■向う正面の内が傷み気味で内外互角、やや差し有利      


《Dコースの3週目》
 Dコースは今開催からの使い出しで、1、2週目のうちはそれほど傷みが目立たなかったが、先週の日曜日の昼過ぎに4.5ミリ降り、路盤が軟らかくなったこともあって、レースでかなり土くれが飛んでいた。とくに向う正面の坂下あたりでそれが目立った。一方ゴール前直線では土はさほど飛んでいなかった。週日のメンテ作業で掘れた部分に土を戻すので、1週間たつと外見上は落ち着いて傷みは目立たなくなるが、切れた地下茎が戻るわけではない。路盤が乾いていればある程度保持力は戻るが、転圧して固めているわけではないので、蹄が当たれば掘れやすい状態であることは間違いない。

 先週は土曜日が0.1秒前後遅かった。日曜日は午前中がタイム差なし、9レースから稍重になって2秒少々遅くなった。その後はずっと晴れた。金曜日正午の馬場発表は「良」。週末は土日とも晴れて湿度も低そうなので、久々に芝が乾きそう。そう考えると先週の競馬の印象はあまり引っ張らないほうがいいかもしれない。土日ともタイム差なし前後の時計になるはず。芝は先週よりは速いが、前が止まらない芝というわけではない。向う正面の内が傷み気味なのを考慮して内外互角、やや差し有利。




【東京ダート】


■乾き気味の走りやすいダートでやや外有利、先行差し互角。


 先週は土日とも稍重で、土曜日が0.4秒前後速く、日曜日がほぼタイム差なしだった。凍結防止剤が入っていることで、他の時期の稍重に比べると0.5~1秒程度遅めの時計になったようだ。今週は木曜日にあらためて凍結防止剤をまいた。だが先週に比べると砂が乾き気味なので、凍結防止剤が逆に働いて、むしろ走りやすい、通常なみにタイム差なしの馬場になるのではないか。やや外有利、先行差し互角。




【京都芝】


■降雪で含水高く芝の傷みが進み、後半は外差し傾向に


《Bコースの3週目》
 昨年秋からここまでの京都は、Aコース9日間→Bコース4日間→Cコース7日間→Aコース9日間→Bコース4日間というコース・ローテーションだった。今年はどの競馬場もそうだが、京都はとくに天候に恵まれてこれまで芝が稍重になった日が5日しかなく、重以上にはなっていない。

 先々週から使われているBコースは昨年4日間、今年に入ってからは先々週と先週の4日間使われたが、Aコースと比べれば負担がまだ軽い。JRA・HPの「馬場情報」では「向正面直線、外回り3~4コーナー及び正面直線に部分的な傷みがあります」だが、たしかに芝にヘタり感はあるものの、日曜日の10Rでシゲルカガが内ぴたりを通って逃げ切ったように、まだそれほど内が見劣るような状態ではなかった。

 先週は木曜日に2.5ミリ降り、週末は土日とも良で、土曜日は0.3秒前後遅く、翌日曜日は朝に小雨が降って1秒前後遅くなった。今週は週日に雨は降っておらず、金曜日正午の馬場発表は「良」だが、金曜日の夜から土曜日の午前中にかけて雪の予報が出ている。大雪は降らないと思うが、土日とも曇り予報で、湿度も高そうなので、降りやんだ後も芝の含水が維持されそう。このところ少しずつ時計がかかるようになっている上、含水が高めであれば、時計ももっとかかるはず。馬場発表は稍重程度としても土日とも1.5~2秒前後遅くなると思う。今週の競馬でさらに芝の傷みが進み、後半は外差し傾向になりそう。




【京都ダート】


■多少力を要する重で、先行差し互角、内外互角


 先週の京都は金曜日に2.5ミリ降り、金曜日正午の馬場発表が「稍重」で、土日とも稍重のままだった。先週の天候なら少なくとも日曜日には良になってもいいのだが、ダートが乾きづらいのは先週の金曜日に凍結防止剤をまいたせいと考えてよさそうだ。思ったより時計がかからず、土曜日が0.3秒速く、日曜日は0.4秒遅かった。

 今週は週日に雨は降らなかったが、金曜日の夜から土曜日の午前中にかけて雪予報なので、おそらくまた徹夜でハロー車を走らせ続けることになる。凍結防止剤入りのダートをかき混ぜると微妙に砂に粘りけが出るようで、重は重でも多少力を要する状態になると思う。1秒前後速い時計で、先行差し互角、内外互角になる。




【小倉芝】


■前が止まらない芝でやや内有利、やや先行有利


《2週目のAコース》
 小倉は8月いっぱい競馬をした後に、芝の張替え等の作業をするので、この開催の芝はまっさらで、間違いなく年間でもっとも状態がいい。中央場と違って1日の芝のレース数が7~8レースと多いが、それでも他の本州のローカル場と違って障害戦をやらなくていいのは大きい。芝は内側から少しずつ擦り減っていくように傷んでいくが、そう簡単に時計のかかる状態にはならない。

 オープニングの先週は、水曜日に2.5ミリ、木曜日に15ミリ、金曜日に2.5ミリ降り、土曜日は稍重、日曜日は含水多めの良だったが、いずれもタイム差なし前後の時計で、思っていたよりも1秒近く速かった。芝の状態が非常によいが、昨年よりも芝の設定を速めにしているようだ。今週は木曜日に3.5ミリ降ったが、散水程度の雨量でレースへの影響はない。金曜日正午の馬場発表が「良」で、土日とも晴れの予報が出ているので、先週よりもむしろ時計が速くなり、土日とも0.5秒前後速い芝になると思う。先週より前が止まらない度合いが高く、やや内有利、やや先行有利。




【小倉ダート】


■カラカラに近い力の要るダートで、内有利、先行有利


 先週は週日の雨で土日とも重になり、土曜日が2秒前後速く、日曜日が1.5秒前後速いダートになった。今週は木曜日に3.5ミリ降ったが、金曜日正午の馬場発表がすでに「良」だった。水曜日に凍結防止剤をまいているので、この「良」はダートがカラカラに近いくらい乾いていることを示している。したがって0.5~1秒遅い範囲の時計で、内有利、先行有利になる。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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