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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2015年03月06日(金)更新

今週の馬場傾向【2週目の中山・阪神Aコース】


【中山芝】


■グリーンベルト傾向残り、内有利、先行有利   


《Aコースの2週目》
 同時開催の阪神は暮れの開催が終わってから続けて2カ月間空いたことで洋芝が伸びているが、中山は暮れの開催から東京を1開催挟んだだけなので、洋芝がそれほど伸びていない。また1月の中山はCコース開催で、ラスマイ週と最終週が含水のある芝になり、少々内が傷み始めていた。先週からAコースに戻り、C→Aの移動で内の6mが開放された。Aコースは暮れの開催ですでに1カ月間(8日間)使われているので、理屈上は最内より2頭分くらい外(Bコース最内部分に相当)の芝の状態がとくによくなった。全般的に洋芝が薄い中、Bコース部分の洋芝の密度が比較的濃いため、そこを狙ってくる馬も多くいた感じだった。ただし先週の競馬を見る限り、最内のAコース部分の伸びもそれほど遜色なさそうだった。

 先週は土曜日の時点ではよく晴れて時計もタイム差なしだった。だが日曜日は雨中の競馬になった。日曜日の降水量31.5ミリ中、競馬の開催中に降った雨量はたかだか8ミリ程度だが、集中的に降ったのでかなり芝にダメージがあったように見えた。時計も急激に遅くなって、時計も最終的には1秒強遅くなっていた。

 今週は水曜日に15ミリ降り、金曜日正午の馬場発表は「良」だった。先週も土曜日は朝一から良だったが、金曜日の馬場発表は「重」だったから、スタート時点の芝は先週より今週のほうが乾いているはずだが、土曜日が「曇り時々雨」の予報だ。雨量がどれくらいかわからないが、長く降り続きそうだし、先週の競馬を見るとやや路盤が緩み気味な印象なのでそれなりの影響はあるはず。稍重~重の力を要する馬場で、0.5秒~1秒以上遅い時計になると想定する。日曜日は曇り予報だが気温が上がりそうもないので、後半に良に回復したとしても土曜日に降った雨の影響が残って含水のある良にとどまるはず。ある程度力が要る状態が維持されて0.2~0.5秒前後遅いと想定する。また現在の馬場は内6mの芝が外よりもいいので、多少芝の傷みが進んでも外に持ち出すことが有利にならない。馬場状態によらず内有利、先行有利と考えてよさそう。




【中山ダート】


■多少速めの標準ダートで、やや先行有利、やや外有利。


 中山の芝は路盤工事して水はけがよくなったが、ダートの水はけは構造上どこの場でもそれほど変わらない。また1月9日に最後に凍結防止剤をまいて以降けっこう雨も降っているので、今のダートは凍結防止剤の影響は考える必要がない。

 先週は木曜日に16.5ミリ降り、金曜日正午の馬場発表が「重」、土曜日は朝から重だったが、徐々に回復して最終的に稍重になった。時計はだいたい0.6秒程度速かった。日曜日は前半稍重だったが、昼過ぎに雨が降って重になり、1秒少々速い時計になった。今週は水曜日に15ミリ降ったが、木曜日によく晴れて金曜日正午の馬場発表は「稍重」だった。だが土曜日は朝から「曇り時々雨」のはっきりしない天気になりそうで、稍重前後の馬場状態が継続しそうな感じ。日曜も曇り予報で、稍重が続きそう。土日とも0.5秒速い前後の時計を想定する。やや先行有利、やや外有利。




【阪神芝】


■まだ内の芝がしっかり。土はやや内有利→日は内外互角


《Aコースの2週目》
 先週のこの欄で「今開催はAコースを今週(1週2日)のみ使い、来週からBコースに移動する」と書いたが、2回阪神の1週目のコースローテーションと取り違えてました。正しくは「今開催の最初から翌2回開催の1週目までAコースを使用し、2回開催の2週目からBコースに移動する」でした。したがって今週は引き続きAコースを使用することになります。お詫びして訂正します。

 さて、秋競馬開始以来の阪神のここまでの芝ローテーションは、A4日→B4日→A6日→B2日ときて、今開催(先週)からAコースに移った。昨年の阪神は比較的天候に恵まれたが、2回目のAコース開催の最終週の土曜日に雨が降り、雨中での不良開催になった。またAコースに戻った先週の日曜日も雨が降った。早朝から降って2時ごろから本降りになり、競馬終了まで降り続いて合計17.5ミリ降った。稍重→重→不良と目まぐるしく馬場状態が移行したが、芝の最終戦となった阪急杯を見てもそれほど路盤が緩んでない感じで、馬群もコーナーで内を避けてなかったし、直線の内の馬の伸びも見劣ってなかった。3月1日の芝のレースは内回り、外回りがそれぞれ2レースずつだったので、負担が分散して雨量から受ける印象ほど芝の傷みは進まなかった様子だ。

 先週の土曜日は0.3秒前後遅く、日曜日は3秒前後遅かった。芝が乾いていた土曜日が0.3秒遅いというのは、芝がそれなりに傷んでいるシルシだが、全体的に傷みが進行していることはたしかでも、内が集中して傷んでいる感じはないので、今週になって一気に外伸びになってしまうようなことはなさそうだ。

 今週は週日の火曜日に8ミリ、水曜日に1.5ミリ降ったが、中間で気温が上がったのでかなり水はけしたはず。土曜日の夜遅く小雨が降るという予報もあるが、雨量は少なそうだし、日曜日は晴れる予報で気温もある程度上がりそうなので、土日とも0.3秒前後遅い程度の先週の土曜日なみの速さになると考えてよさそう。ただし前が止まらないというほどではなく先行差し互角、土曜日はやや内有利。その間にも少しずつ内の傷みは進むので、日曜日は内外互角に。




【阪神ダート】


■ある程度力の要るダート。土日ともやや先行有利、内外互角


 阪神は昨年の12月以降ダートに凍結防止剤をまいていないので、ごく普通に、含水があれば速くなり、乾けば遅くなると考えていいはず。先週は土曜日が稍重で1秒弱速く、日曜日は終日雨で重→不良と移行し、2秒強速かった。

 今週は火曜日に8ミリ、水曜日に1.5ミリ降り、金曜日正午の馬場発表は「稍重」。土曜日は曇りだが気温がそこそこ高いので、昼までには水はけして良になりそう。日曜日は晴れる見込みで、さらに砂が乾く。タイム差なし前後の時計を想定する。日曜日のほうが多少時計がかかるはず。土日ともやや先行有利、内外互角。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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