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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2015年03月21日(土)更新

今週の馬場傾向【傷みが出てきた芝コース】


【中山芝】


■内めの芝が傷んできた。土日とも外差し有利。    


《Aコースの4週目。来週もう1週Aコースを使ってからBコースに移る。》
 先々々週の日曜と先々週の土日が続けて雨中での競馬になり、3~4コーナーの合流点部分の内側の芝がかなり傷んだ。先週は晴れて乾いた芝の競馬になった。時計的には土曜が0.7秒弱速く、日曜がタイム差なしだった。芝が乾いていたので時計的にはそれほど遅くなかったものの、土曜と日曜でけっこう時計に差があるのは芝の地下茎があちこち切れて傷みの進行が速くなってきたからだ。JRA・HPにも「3~4コーナーを中心にコース全体を通して内側に傷みがあります」とあるが、3~4コーナーの内が傷んでいるだけでなく、工事の影響で路盤が例年以上に軟らかい様子で、例年ならそれほど傷まない内回りの向う正面の内側の傷みもあるようだ。先週の日曜日は外差し優勢が歴然で、後半から少しコーナーの内を嫌うムードも出てきた。

 今週は木曜日に6.5ミリ降り、金曜日正午の馬場発表が「稍重」だった。だが今週は土日とも晴れそうで気温もかなり上がっていることから、土曜の芝レースが始まる頃には水はけして良になっているはず。土曜日は0.5秒前後速い芝を想定する。日曜日には芝はさらに乾くけれども、土曜の競馬のダメージが積み重なるので日曜はタイム差なし前後の時計を想定する。土日とも差し有利。土曜日はやや外有利、日曜日は外有利。




【中山ダート】


■乾いているが軽めのダートで、やや先行有利、内外互角


 先週は週の前半に雨が降ったものの、水曜日以降は雨が降っておらず、土日とも良の競馬だったが、意外と時計が速く、土日とも0.5秒前後速くなった。昨年夏以降4開催を消化して砂の粒度が細かくなりダート自体が少し速めになっているのかもしれない。今週も先週同様金曜の馬場発表は「稍重」。木曜日に降水しているので先週よりも含水が多い可能性もあるが、気温が一段と上がったので砂の乾きも早いハズで、先週と同程度+αの時計を想定し、土日ともタイム差なし前後とする。やや先行有利、内外互角。




【阪神芝】


■芝の傷みは進んでいるが、先行差し互角、内外互角。


《Aコースの4週目》
 秋競馬開始以来の阪神のAコース使用はすでに16日になった。しかも秋以来の阪神開催では先々週、先週も含めてAコースが雨に当たることが多かった。洋芝がよく伸びているのでモニターでは芝の傷みはほとんど見えないが、JRA・HPに「内回り・外回り3~4コーナー内側及び正面直線の一部に傷みがあります」とあるように、芝がそれなりに傷んできていることは間違いない。

 阪神の芝はエクイターフではないものの、丈夫さに定評のある九州産の芝で、しかもAコースの芝は毎年ほとんど張り替えなしなので、路盤への根付き方がしっかりしている。また最近急速に気温があがって芝の元気度も増しているし、コーナーに内外回りがあることが傷みの進行をかなり遅くしている。とはいえさすがに時計はかかるようになっていて、土曜日が1.2秒遅く、日曜日が0.6秒前後遅かった。稍重→良と推移した土曜日は差し優勢だったが、内外では内の馬が依然として頑張っていた。日曜日は阪神にしては珍しくハイペースになるレースが多かったにも関わらず内外互角、先行差し互角だった。

 今週末は晴れそうだが、水曜日に36ミリ、木曜日に21.5ミリ降って、金曜日正午の馬場発表が「重」だった。最近急速に気温が上がっているので、芝レースのスタートまでにはかなり水はけするはずだが、それでも土曜日中はある程度含水のある状態での競馬になる。先週の土曜日は稍重から始まり、日曜日に水はけして少し速くなったが、今週は先週からさらに芝の傷みが進んでいるので、土日とも1秒少々遅い時計になると見込む。先行差し互角だが、阪神のAコースはコース形状からなかなか外差しになりづらい。内外互角。




【阪神ダート】


■土曜は標準ダートで先行差し互角、内外互角。日曜は力を要求するダートで、先行差し互角、やや内有利。


 先週の土曜日は稍重でスタートし最終レースだけ良になって0.6秒前後速く、日曜日は1日中良で0.2秒前後速かった。今週は水曜日に36ミリ、木曜日に21.5ミリ降って、金曜日正午の馬場発表が「重」だった。ダートは芝と違って簡単には水はけしないが、今週は雨の降る心配はなさそうだし、現在の気温であれば土曜の最終レースが近づくころ良になるかも。土曜日は1秒弱前後速い標準的なダートを想定する。先行差し互角、内外互角。日曜日は砂が乾いて多少力の要る状態になり、タイム差なし前後になると想定する。先行差し互角、やや内有利。




【中京芝】


■グリーンベルトは消え、内外互角、先行差し互角


《Aコースの2週目》
 中京も阪神と同じようにAコースとBコースしかなく、それらを交互に使うことで傷みの分散を図っているが、阪神と違って中京には内回りと外回りがない。また今期から大幅増になった障害戦の負担も大きい。中京は12月の開催で6日間Aコースを使い、1月の開催で4日間Bコースを使って、今回Aコース戻しての2週目になる。2つしかないコースを交互に使用する芝コースでは、通常使い込んでいくほどAコースのほうが比較上状態がよくなる。しかも阪神はAコース開催が雨に当たることが多かったが、中京は逆にBコース開催が雨に当たることが多かった。

 Aコース開催だった先週も月曜に9.5ミリ、火曜日に0.5ミリ降っただけで、競馬中にも雨は降らなかった。週末はある程度芝が乾いた状態で、時計は土曜日が0.5秒前後遅く、日曜日は1.3秒前後遅かった。騎手が内を避ける気配はなかったが、コーナー部分ではだいぶ土が飛んでいた。コーナー部分の芝の内側がだいぶ傷んでいるようだ。先週の時点ではあまり雨に当たっていないAコース部分の芝のほうがよかったはずだが、グリーンベルトは1週でほぼ消えて、徐々に内外の関係が逆転しそうだ。

 今週は水曜日に23.5ミリ降り、金曜日正午の馬場発表が「重」。これから雨は降らないようなので、明日中にも馬場は良になるハズだが、ある程度乾いた芝になるとしても先週より速くなることは考えづらい。土曜日が0.5秒前後遅い芝、日曜が1.3秒前後遅い芝と想定する。この欄でも書いたように先週はグリーンベルトを意識して先行激化したため、内の有利はあったものの先行差しは互角だった。今週はグリーンベルトの消失を受けて内外互角、先行差し互角と考える。




【中京ダート】


■土曜は速め、日曜は力の要るダートで、先行差し互角。内外互角


 先週は土日とも乾いたダートで、土日とも0.7秒前後遅かった。今週は水曜日に23.5ミリ降り、その後は晴れだが金曜日正午の馬場発表が「不良」だった。気温が上がっているが土曜日中に良に回復するか微妙だ。土曜は先週より速く0.5秒前後速い時計を想定する。日曜は砂が乾いて先週並の0.7秒前後遅いダートになると想定する。いずれも先行差し互角。内外互角。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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