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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2015年04月03日(金)更新

今週の馬場傾向【中山・阪神共にBコース替わり】


【中山芝】


■Bコース替わりで先行有利、内有利    


《今週からBコース》
 3月7・8日が雨の競馬になり、ある程度内側が傷んだ。このままずるずる傷んでいくのかと思ったが、その後3週連続で晴れの開催が続いたのと、ぐっと気温も上がって芝の根の張りがよくなり、状態がかなり持ち直した。先々々週よりも先々週、先々週よりも先週のほうが芝が速くなって、先週は土日とも1秒前後速かった。

 今週からBコースになる。内から3m外側に柵が移動するだけだが、Aコースのときも傷んでいたのは3~4コーナーの最内だけだったので、Bコース移動で間違いなく芝がよくなる。

 金曜日の船橋周辺は朝からどんより暗く曇り、いつ降ってもおかしくない感じなのに1日中降らない変な天気だった。日本全国雨が降っている中、関東地方だけほとんど降ってなかったようだ。予報によると土日もこういう感じの曇りが続き、雨らしい雨は降らないらしい。降ったとしても量的には少ないようだ。

 であれば乾いた芝にはならないとしても、走りやすい状態はキープされるはず。今期の中山は少し洋芝が薄いのでモニターで見るとあまり全体緑ではないが、内も外も見かけ以上に状態はいい。このまま雨が降らなければ1~1.5秒前後速い芝になりそう。先週の時点でもやや内有利、先行差し互角だった。そこから3~4コーナーの内がよくなるわけだから今週は内有利、先行有利になる。




【中山ダート】


■走りやすいダートで先行差し互角、やや外有利


 先週は1週間雨が降らず、金曜日正午の馬場発表は「良」だった。時計は土曜日が0.5秒前後速く、日曜日はほぼタイム差なしだった。今週は水曜日に2ミリ降ったけれども金曜の馬場発表はやはり「良」だった。ただし金曜日は1日中曇っていたし、湿度も高めだった。

 予報では週末も同じような曇りが続くらしい。であれば先週ほど乾いたダートにはならないはず。ずっと雨が降らないとして0.5秒前後速い程度の時計を見込む。走りやすいダートで先行差し互角。正月明けから中山はなぜか外の馬番が強く、今週もやや外有利と考えてよさそう。




【阪神芝】


■傷んでいる部分が緩んで後半に行くほど外有利になる


《今週からBコース》
 先週までのAコースは秋競馬開始以来20日間使われたし、秋以来の開催で雨に当たることも多かった。だが土曜日の毎日杯ではミュゼエイリアンが番手追走から最内を通って勝っているし、日曜日の11レースのテイエムタイホーも先行して内々ついて勝っている。内の芝も悪くない感じだが。土曜日は乾いた芝でタイム差なしだったのに対して、日曜日は午前中に2.5ミリ降っただけで1.5秒前後遅くなった。やはりそれなりに傷みは進んでいるはず。

 今週の金曜日正午の時点ではまだ阪神の降水はゼロだったが、その後雨が降り始めて夜8時の時点ですでに8ミリくらい降っている。これからずっと降り続くとすると、土曜日は重~不良の競馬になる可能性が高い。

 今週からBコースになる。AコースとBコースしかない阪神の場合、2つのコースが交互に使われるため、Bコース替わりでは内がよくなる以上に、外がよくなると考えるのがセオリー。土曜の競馬開始時点では内の芝の状態もまだいいが、相当量雨が降りそうなので、後ろに行くにつれて内の傷んでいる部分が緩んでくるはず。土曜は2秒以上遅い芝で、先行差し互角、やや外有利。その後も雨が降り続いた場合、日曜は3秒前後遅い芝で先行有利、やや外有利になる。




【阪神ダート】


■雨が降り続いて速いダート。先行有利、やや外有利


 先週の土曜日は乾いたダートで0.2秒前後遅かった。日曜は午前中に2.5ミリ雨が降って午後のレースから稍重になり、0.1秒前後速くなった。

 今週は金曜日の夜から雨が降り続いているので、じっとりと濡れて土曜の午前は2秒前後速いダートになりそう。だが昼になると晴れて気温が上がるので、昼過ぎには1秒前後速いダートになる。ところが土曜の夕方からまた雨が降ってきて日曜が曇り時々雨の予報。この時どれだけ降るかわからないが、いずれにせよ砂が乾く間はない。日曜は2秒前後速いダートと想定し、先行有利、やや外有利になると考える。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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