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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2015年06月12日(金)更新

今週の馬場傾向【梅雨時期の空模様と馬場】


【東京芝】


■先々週なみの高速芝。やや差し有利、内外互角


《Cコース3週目》
 気象庁発表によると関東地方は今週アタマ(6月8日)頃に梅雨入りとのことだが、先週も金曜日に24ミリ、土曜日に20ミリ降っているし、実際には安田記念の週から梅雨入りしたと考えていいと思う。ただ先週は月、火、木に散水した上に週末が雨になった。ところが今週は月曜日に散水して火曜日に24ミリ降り、金曜日に3ミリ降っただけなので、週末晴れると先週より今週のほうが速くなる可能性が大きくなる。

 先週は金曜日の夕方から土曜日の早朝にかけて合わせて44ミリ降ったが、土曜日は稍重スタート。芝の1戦目が12時30分スタートの5Rだったこともあるが、さすがの水はけの良さ。もしこれが真夏日だったら少なくとも後半の3戦は良になっていたはずだが、午後から曇り、最高気温も23度どまりで、一日中稍重のままだった。時計的には0.4秒前後遅かった。日曜日は1戦目から良で、一日中晴れだったが、これも気温が24度どまりだったため、芝はある程度の水分を保ったまま、0.5秒前後までしか速くならなかった。東京の場合は当日が真夏日になってイレギュラーに乾いている状態にならないとこれ以上速くならない感じだ。

 だが今週はまさにそのイレギュラーが出現するかもしれない。今週は月曜日に散水し、火曜日に24ミリ降り、金曜日の午前中に3ミリ降っている。さらに前日散水した場合は朝一の馬場発表が稍重になる可能性が高い。もし朝一の馬場発表が良だった場合は前日散水しなかったと考えていいはず。

 土曜の芝戦は12時半の新馬からだが、先週と違って今週は午前中から晴れ、気温も30度前後まで上がりそうなので、先々週並の高速芝が出現する可能性がかなりある。1秒前後速い芝を想定する。土曜の競馬終了後に散水するはずだが、日曜日も晴れ時々曇りの真夏日という予報につき、土曜日並の速さになると考えて、1秒前後速い芝を想定する。向う正面後半から3~4コーナーの内めがやや傷みかけているように見えるが、だからといって内を回ることが不利にはならない。直線は内もいいが、冬に使ったDコースの傷みももうすっかり回復しているようで、直線は内外かかわらず不利のない状態。やや差し有利、内外互角。




【東京ダート】


■力の要る遅いダートで、内外互角、やや先行有利


 先週は重のダートになり、土曜日が不良→重で2.4秒前後速く、日曜は重→稍重で2秒前後速かった。

 今週は火曜日に24ミリ降り、金曜は小雨が降ったりやんだりで3ミリ降ったが、土は真夏日になって晴れる見込みにつき、午後のダート戦はある程度カラカラのダートが出現するはず。0.5秒前後遅いダートを想定する。日曜日も気温は同様に上がるが、曇るようなので、多少時計を戻してタイム差なし~0.3秒遅いダートを想定する。土日とも内外互角、やや先行有利。




【阪神芝】


■阪神久々の高速芝。やや先行有利。やや内有利


《Aコース2週目》
 気象庁発表によると関西地方は関東地方より1週早く、先週のアタマ(6月2日)頃から梅雨入りしている。だが先週の阪神は金曜日の夜に19ミリ降ったものの、稍重になったのは11時スタートの4レースだけ。すぐに良になって時計もある程度速くなった。土曜日は0.2秒前後速く、先行有利で内有利だった。日曜日は0.5秒前後速く、こちらもやや先行有利で内有利だった。

 それにしても阪神の芝は状態がいいように見える。これまでAコースは合計22日間使われてきたが、そんなにレースを消化しているようにはとても見えない。また阪神の芝コースにはAコースとBコースしかないので、それらを交互に使うと、Aコースを走るときはBコースも走るが、Bコースを走るときはAコースは走らないという単純な理屈で、BコースよりもAコースのほうが傷みが少なくなる。そのためAコース開催ではやや内有利になることが多い。阪神には内外回りがある効果が大きいとはいえ、秋以降のAコース開催はかなり雨にあたっている。洋芝が伸びている効果も大きいのだろう。

 今週の阪神は月曜日に3.5ミリ、火曜日に37ミリ、木曜日に5.5ミリ、金曜日の午前中に2.5ミリ雨が降り、散水はしていない。金曜日正午の時点での馬場発表は稍重だったから散水はしないと考える。それと合わせて土曜の阪神は晴れて真夏日になりそうなので、土曜日は芝が乾いて阪神としては久方ぶりの高速芝が出現する可能性が高い。0.5~1秒前後速い芝を想定する。土曜の競馬終了後に散水することはほぼ確定的な上に、日曜は曇り予報で土曜よりも気温も低めにつき、時計を戻して、0.3秒前後速い芝になると想定する。先週の状態から今週もやや先行有利。やや内有利。とくにAコース部分の外目、内から3m外あたりが一番伸びそうだ。




【阪神ダート】


■乾いてある程度力の要るダート。逃げ・先行有利、内外互角


 阪神のダートは水はけがいいので、先週は昼過ぎには「稍重」になっている可能性があると書いたが、午前中が不良で、昼以降に重になり、最後まで重のままだった。時計的には日曜日は午前中が稍重で、午後からは良になった。土曜日の時計は予想以上に速く、2.5秒前後速かった。日曜日も良に回復したとはいえ依然として速い状態で、1.3秒前後速かった。

 今週は火曜日に37ミリ降り、木曜に5.5ミリ、金曜日に2.5ミリ降り、金曜日正午の馬場発表が「重」だった。この先は雨が降らないので土日とも良のダートになるはず。とくに土曜日は真夏日になりそうなので、からからのダートになりそう。とはいえ今の阪神はある程度砂が細かくなりもとが速くなっていると考えられるので、土曜日は目いっぱい遅くなったとしても、0.5秒前後遅いダートになると想定する。土曜の競馬終了後に散水したとすると、日曜日は曇りそうなので、乾ききらずにタイム差なし前後のダートになると想定する。逃げ・先行有利、内外互角。

プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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