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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2015年07月17日(金)更新

今週の馬場傾向【3場ともにBコース替わり】


【福島芝】


■芝の傷み少なく速い芝。先行有利、内有利


《今週からBコース》

かつての福島は芝が非常に傷みやすい競馬場だったが、番組編成の見直しによって開催数が大幅に減ったこと、走路の芝がほぼエクイターフに置き換えられたこと、また中京と違って厳寒期の開催がないことなどによってそれほど芝が傷まなくなった。

昨年の秋開催はほぼ晴れの競馬。今年の1回福島でもまともに雨に当たってない。また今開催の開幕週も先週も雨に当たらなかった。先週は土日とも0.5秒前後速かった。雨の予報が出ていた先々週の土曜日が1.2秒前後速かったのに対して、土日とも晴れた先週のほうが時計が落ち着いた。これが中間の雨の影響なのか、あるいは開催日が晴れる(=芝の土が乾きすぎる)と見込んで馬場造園課が前日芝にたっぷり散水した影響なのかは今研究中だ。いずれにせよここまでの経緯で芝があまり傷んでいない。

今週は中間の木曜日に36.5ミリ雨が降っただけで、金曜日以降の降水はない。今週は台風11号がどうなるかが心配だったが、意外とあっさり日本海側に抜けて遠ざかって行ってくれそうだ。気温がかなり上がりそうだし、おそらく前日散水もないと思うので、先週並かそれ以上速くなると思う。土日とも0.5~1秒前後速い芝を想定する。Aコースを2週使って、今週からBコース替わりになる。先週までのAコースの開催でもそれほど傷んでいなかったくらいだから、今週はコース替わりで順当に内がよくなる。先行有利、内有利。

ところで今開催から金曜日正午以降の「気象情報」や「作業内容」などを記載した「週末情報」というページがJRA・HP内で提供されることになったようだ。前述したような疑問がこの欄の新設によって解決できるハズなので、ぼくのような馬場好きには大歓迎の追加サービスだ。皆さんも気にしてみてほしい。




【福島ダート】


■乾いて多少力の要るダート。やや先行有利、内外互角


先週は土曜が0.8秒前後速く、日曜日が0.4秒前後速かった。思ったよりかなり速いが、とくに午前中のレースが速いので、前日散水の影響があるのかもしれない。今週の中間は木曜日に36.5ミリ降った。金曜日正午の馬場発表は『重』だが、台風一過で風も強いし気温も上がりそうなので急速に乾くはずだ。土日ともタイム差なし前後のダートを想定する。やや先行有利、内外互角。




【中京芝】


■台風の影響をモロに受けそう。やや外有利、差し有利


《今週からBコース》

秋の未勝利戦がなくなって福島の芝があまり傷まなくなったのに対して、中京は冬の開催と梅雨時の開催しかなく、幅員が広いので出走頭数も多く、本州の競馬場なので障害戦も引き受けねばならないとあって、芝の傷みやすい条件が全部揃って今やいちばん芝が傷みやすい競馬場になった。

冬の開催が終わってから大急ぎで芝を張り替えしたらしく、JRA・HPの写真の見た目からは芝の状態はかなりよく見えたが、先々週土日続けて雨の競馬になり、1週で芝がかなり傷んだ。先週も月曜から木曜までずっと雨が降り続いて、週末は土日とも良で競馬したが、土曜はやや含水ある状態でタイム差なし、日曜は乾いて0.5秒前後速かった。だが芝は内を中心に5m幅くらいがかなり傷んでいて、外に大きく展開するレースが目立った。

今週は台風11号の通過点に近く、木曜は42.5ミリ降り、金曜は21時の時点で3ミリ程度降り、この先もさらに降る可能性がある。台風は明日朝には日本海側に抜けてしまうと予想されるが、位置関係からいって明日の午前中まで降り続く可能性がある。土曜に開催があった場合は芝は不良になる可能性が高い。

今週からBコースが使用される。もっとも傷んだ部分はカバーされたが、まだ内に傷みは残っているハズ。その状態で不良になるとすると、土曜日は2秒以上遅くなる可能性がある。外有利、逃げ先行有利。日曜は台風一過で晴天になったとして1秒前後遅い芝を想定する。やや外有利、差し有利。




【中京ダート】


■濡れて目いっぱい速いダート。先行有利。内外互角


先週は土曜日が0.7秒前後速く、日曜が0.4秒前後速かった。いずれも想定よりも0.5秒程度速め。これが前日の散水の影響なのかどうかは今研究中。今週は台風の影響があるので単純に目いっぱい速くなると考えればいいハズ。土曜が不良で2秒以上速く、日曜は乾いて1秒前後速くなると想定する。中京のダートは直線長めの割に不思議と先行有利になる。内外互角。




【函館芝】


■コース替わりで芝が一新。内有利、先行有利


《今週からBコース》

ここまでAコースで4週間競馬してきた。2週目の函館が雨の競馬になったが、それ以外はずっと晴れの競馬だった。先週は中間もずっと晴れて、土日もずっと晴れていた。土曜日が0.3秒前後速く、日曜は0.1秒前後速かった。先週はさすがに3~4コーナーの内に芝禿げラインができかけていたし、時計も多少遅くなっていた。

もともと芝の状態はよく、それほど馬群が広がってなかったので、今週のBコース替わりで内の傷んだところがほぼカバーされる。だが予報では土曜の函館の天気は曇。先週より少し速い程度の時計と考えて、0.5秒前後速い芝を想定する。土曜の夕方から雨が降り始める予報のため、日曜は土曜より芝が軟らかくなるハズで、0.5秒前後遅い芝になると想定する。内有利、先行有利。




【函館ダート】


■水分多めで速いダート。内有利、逃げ・先行有利


先週は中間も降水なく、土日も雨が降らず、土、日曜日はどちらもタイム差なしだった。今週は中間の火曜日に5.5ミリ降っただけだが、土曜日が曇、土曜の夕方から雨が降りそうなので、それほど乾いたダートにはならない。土日とも1秒前後速いダートになると想定する。内有利、逃げ・先行有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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