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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2015年08月07日(金)更新

今週の馬場傾向【例年とは異なる馬場傾向に注意!】


【新潟芝】


■絶好でも前が止まらない芝ではなく、先行差し互角、内外互角


《Aコース2週目》

近年の新潟芝は開催前のシャタリング、エアレーション操作でかなり路盤が軟らかくなっている。その影響を考慮する必要があると先週も書いた。もちろん真夏の野芝の開幕週なので速いことは速く、先週は土日とも0.8秒前後速かった。1日目はやたらペースが速く前崩れが目立ったが、2日目は少し控えめなペースになった。昨年の新潟開幕週も同じような感じだった。騎手のファーストインプレッションも「速い」が先に立ち、その微修正に1日かかったということだろうか。

昨年の2週目以降は雨の開催が多くなったが、今年の2週目はピーカンの週末になりそうだ。馬場が安定するのはいいのだが、それにしても暑すぎる。個人的なことを言うと、先週の馬券はなんかやたら難しかった。それが騎手の馬場に対する「速い」と「軟らかい」の感覚的なズレに起因するものなのか、あるいはこの暑さで馬がバテているせいなのか、はたまたぼくの馬券が要するにヘタだということだけだったのか、今週は見極める必要があると思っている。

先週1週の競馬で芝が目立って傷むようなことは考えられない。毎日目いっぱい散水しているが、この気温では蒸発量に散水量が追いついていかないはず。今週も1秒近く速い芝になりそうだ。芝の状態は絶好だが、前が止まらない芝ではなく、先行差し互角、内外互角。




【新潟ダート】


■カラカラダートでやや先行有利、やや外有利


馬場造園課から以前聞いた話では、埃除けのためのダートの散水は、当日の朝行うと水の残り方が不均一になる恐れがあるので、前日までに行うことが多いそうだ。ピーカンだった先週、金曜日夕方のダートへの前日散水があるかどうか気になっていたが、JRA・HPの「前日情報」によれば先週の金曜午後のダートへの散水はなかった。テレビ画面で見ても砂が真っ白で、いかにも乾燥していた。

先週は「新潟のダートの傾向として、秋、春よりも夏のほうが時計が速め」として、土日ともタイム差なし~0.5秒速い前後の時計を想定したが、実際は0.3秒前後遅いダートになった。今週も前日散水がないとすればほぼ先週同様の時計になるはずだが、散水があればタイム差なし程度になるのではないか。先週の土曜はミドルペースのレースが並んで5R中逃馬が4勝2着1回と活躍したが、日曜は一転してハイペースのレースばかりになり逃げ馬が全滅し、差し・追込みの競馬になった。では今週はというと、力の要る馬場になる以上基本は前残り。やや外有利。




【小倉芝】


■絶好芝ながら前が止まらない芝ではなく、やや先行有利、内有利


《Aコース2週目》

夏の小倉も新潟同様2開催6週間だが、前4週をAコース、最後の2週をBコースで行う。

「小倉も新潟同様2開催6週と開催期間が短く、これくらいなら傷みが進む前に終わってしまう可能性もある」と先週書いたが、先週の競馬を見てその思いを強くした。芝が良すぎるのだ。もちろん内外回りがなく、オーバーシードの後処理が必要な小倉は1~2週雨に当たってしまうとガラッと事情が変わってしまう可能性もあるが、先週末に続いて今週もピーカン。少なくとも今週は先週同様、ほぼまっさらな状態の芝での競馬になるはずだ。

だがそれでも先週は「高速」というほど速くなっていない。土日ともタイム差なし前後だった。想定は当たったが、今の芝の状態と天候でこの時計の遅さは驚異的。前日に散水した影響はもちろんあるが、今の暑さなら連日散水するのは芝の維持に不可欠。やはり開催前のシャタリング、エアレーション作業の効果が大きい。先週も書いたが、新潟同様小倉もここ数年で間違いなく平均1秒程度遅くなっている。またこの芝の状態なら逃げ切りが続出して不思議ではないところ、先週は土日合わせて逃げ馬は14戦中3勝2着1回という成績。開幕週くらいは「前が止まらない速い芝」になるだろうという予想のほうは微妙にあて外れ。

今週もピーカンの競馬が続く。基本的には先週同様の時計範囲だが、軟らかい分踏み固められる効果を少しだけ見込んで今週は0.5秒前後速い芝を想定する。いずれにせよゴール前平坦な小倉では先行有利としか言いようがないが、逃げ切るにはペースの助けが必要ということか。ただし先週の競馬を見て先行争いが緩めば逃げ切り続出になる可能性も多少ある。




【小倉ダート】


■乾いているが軽くて速いダート。逃げ・先行有利、内外互角


先週は「前日の夕方に埃除けの散水をすると思う」と書いたが、実際には金曜日夕方の散水はなかったようだ。それにしても時計が速い。あのカラカラの状態でKBC杯はレコードと0.1秒差。土日とも1.5秒以上速かった。カラカラでも速い砂の状態なのだ、と割り切るしかない。今週も状態は同じなのでやはり1.5秒前後速い時計を想定する。逃げ・先行有利。内外互角。




【札幌芝】


■絶好だが力の要る芝。土日とも先行有利、内有利


《Aコース2週目》

先週はちょっとはっきりしない天気だったが降水量自体は土曜に1.5ミリ降っただけだった。時計は土日とも0.6秒前後速かった。時計はほぼ想定通りだったが、それほど速くないペースで行って逃げ馬がイマイチ逃げ切れないケースが目立った。今年の札幌は開幕前にシャタリングは入れてないがバーチドレンを入れている。その効果がかなりある感じだ。

今週の札幌は金曜日の早朝に75.5ミリ降ってその後晴れ、金曜日正午の馬場発表が『稍重』だった。北海道であっても日中の気温が30度くらいまで上がるので、明日は午前中から良で競馬できそうだ。だが水分を洋芝のスポンジが維持するので時計は多少かかるようになり、土曜日はタイム差なし前後、日曜日はそこから水はけして0.3秒前後速くなると想定する。土日とも先行有利、内有利。




【札幌ダート】


■含水してちょっと速めのダート。内有利、逃げ・先行有利


先週は土曜日が0.5秒ほど速く、日曜が0.9秒ほど速かった。今週は金曜日の早朝に75.5ミリ降ってその後晴れ、金曜日正午の馬場発表は『不良』だった。土曜日は晴れそうだし、日中の気温も30度くらいまで上がるが、75ミリの雨では明日中は回復しても稍重までか。ダートは速そうで、土曜は1秒前後速い時計を想定する。日曜のダートは乾いて0.5秒前後速い時計を想定する。内有利、逃げ・先行有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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