協力:
  • Googleログイン
  • ログイン
  • 無料会員登録
  1. トップ
  2. 無料コラム
  3. 馬場トレンドジャッジ
  4. 今週の馬場傾向【開幕週=固い馬場と思うな】
  5. RSSフィード ツイッター YouTube はてなブックマーク

競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2015年09月11日(金)更新

今週の馬場傾向【開幕週=固い馬場と思うな】


【中山芝】


■開幕週でも前が止まらない芝ではない。先行差し互角。内外互角


《開幕週。Aコース1週目》

周知のように今週の関東はずっと雨だった。中山競馬場においても日曜日から木曜日までの合計の降水量はなんと355ミリで、木曜日1日の降水量が155.5ミリに上った。だが金曜日の船橋はピーカンの晴れで、金曜日正午の芝の馬場発表は『重』だった。155.5ミリ降った翌日の重を普通の重と同じように考えていいか微妙なところだが、つい最近改良工事したばかりの中山芝の路盤の水はけの良さを信じるのが得策だと思う。土曜日のスタート時点では稍重になり、すぐに良になるのではないか。だがかなり含水のある良だと考えたほうがいいはずだ。

9月の中山は野芝100%の開催だが、野芝100%のほうが芝が硬く速いというのは今や間違った印象だ。農業機械を駆使すれば野芝だって洋芝に劣らないくらい軟らかくなる。とりわけバーチドレンによる穴あけが芝を軟らかくする上で効果的なことがわかってきた。

『エクイターフ』の発明等の技術的進歩も併せて、芝をある程度軟らかくしても1年間芝が持たせられることもわかってきた。JRAにとって昔からの悲願だった軟らかい芝が現実に作れるようになったのだから今回もそれをやらない理由はない。JRA・HPにも「開催前に芝馬場のクッション性確保のためエアレーション作業を実施しました」と堂々と書いてある。

数年前まで9月の中山芝は高速芝と言われて現実に速いタイムがバンバン出た。時計としては1.5秒くらい速い時計だった。だが前述したような理由で今や秋の中山の開幕週だからといって速いとは決めつけられなくなってきた。昨年秋の中山は路盤工事の関係で9月開催がなく、12月開催から始まったが、その第1週の時計を参考に、0.2秒前後速い~タイム差なし程度の時計を想定する。芝がいいので先行馬はある程度行かざるを得ないが、開幕週でももはや単純な前が止まらない芝ではない。逃げ馬への過信禁物。先行差し互角。内外互角。




【中山ダート】


■なにがしか大雨の影響があるかも。先行差し互角。やや外有利


先週の日曜日から木曜日までの合計の降水量はなんと355ミリで、木曜日1日の降水量が155.5ミリに上った。金曜日がピーカンの晴れだったにしても金曜日正午のダートの馬場発表が『重』だったのは、やけに排水がいいな、というのが率直な印象。

夏前の中山ダートには多少外有利の傾向があったと思う。夏を境に原因が解消している可能性はあるが、今週は大雨で砂厚調整に費やせたのが金曜日だけ。なにがしかのバイアスができている可能性はある。レースを注意深く見ていく必要がある。土曜日になっても多少水分が残るはずで0.5秒前後速い時計を想定する。先行差し互角、やや外有利。




【阪神芝】


■ある程度軟らかく力の要る芝。やや先行有利、やや内有利


《開幕週。Aコース1週目》

今開催は阪神も野芝100%である。今週の阪神は中山と比べれば中間の降水量は多くないが、それでも火曜日15ミリ、水曜日13.5ミリ、木曜日7ミリ降っているので、通常よりは含水がある芝になっている。また中山同様阪神の芝も開催前にバーチドレンを入れる等の積極的なメンテナンスにより軟らかくなっているので、開幕週だからといって典型的な前が止まらない芝とは決めつけられないが、とはいえ昨年の阪神の開幕週は中山よりも前の馬が残る傾向があった。昨年並の0.5~1秒前後速い芝と想定する。やや先行有利、やや内有利。




【阪神ダート】


■含水あり速めのダート。逃げ・先行有利、内外互角


今週の阪神は火曜日15ミリ、水曜日13.5ミリ、木曜日7ミリ降っている。金曜日正午の馬場発表は『重』だった。土曜日は朝一が稍重、午後には良になるのではないか。ただし良になったとしてても通常よりは含水がある速めの良だろう。夏前ならこれくらいの含水量なら1.5秒前後速くなっていたと思うが、夏を境に(砂の洗浄・交換・追加等により)時計が多少遅いほうに振れると考えて、0.5~1秒前後速い時計を想定する。逃げ・先行有利、内外互角。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

  • twitter
  • facebook
  • g+
  • line