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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2015年12月11日(金)更新

今週の馬場傾向【豪雨の影響が残る?残らない?】


【中山芝】


■軟らかい芝が含水して多少時計がかかる。先行差し互角。やや内有利


《今開催で初披露のAコース2週目》

例年のことだが中山は4回中山でB、Cコースを使った後、暮れの開催でAコースを初披露する。5回中山開催の芝は、最内から3mまでがバージンの芝で、内3~6mが5日間だけ使われたほぼ新品同様の芝で、6mより外は9日間使われた芝である。だが中山の芝は4回終了後にオーバーシードするので、内も外もイタリアンライグラスの伸び方は同じだから、下に野芝があろうがなかろうがきれいに生え揃って内も外も芝の見た目ではまったく同じ。だから今開催は通常なら目に見えないグリーンベルトがある開催である。

だが今年は9・10月の気温が高かったので4回中山で傷んだ芝がかなり戻っている。それも加味すると、グリーンベルトがある、というほどの差はなさそう。芝の見た目で内外の差がまったく見えないのは当然としても、レース結果から見ても内伸びという感じはほとんどなかった。通常の芝のいい開幕週に準じた受け止め方をすれば十分だと思う。

また中山は4回開催と5回開催の間の2カ月の間にバーチドレンが入った。4回中山の芝もかなり軟らかい感じだったが、5回はもっと軟らかくなっていそうだ。まさしく先週は中間は木曜日に5.5ミリ降っただけの秋らしい良芝だったが、土曜日が0.2秒速く、日曜日はタイム差なしの時計だった。含水量の割には速くなっていないので、やっぱりかなり芝が軟らかくなっているものと思われる。

今週は金曜日に34.5ミリ降って午後から晴れた。金曜日夜7時半の馬場発表は「稍重」だった。風が強く気温も高いので明日までにかなり水はけして土曜日は早いうちに良に回復しそうだが、芝が軟らかいセッティングなので少し遅くなり、土曜日は0.5秒遅い時計になると想定する。日曜日は0.2秒速い時計を想定する。先行激化をある程度織り込んだ上で先行差し互角。やや内有利。




【中山ダート】


■含水あり速いダート。先行差し互角、やや外有利


現在の中山ダートは中間ミキシングハローで全体に転圧し、砂厚の分だけ表面を掻き起す方法で馬場整備しているらしい。昔の小倉でも同じようにやっていたことがあったと記憶している。また4回中山は毎週中間にかなりの量の雨が降っていた。それらの影響もあって4回中山のダートの時計は連日かなり速かった。

先週は木曜日に5.5ミリ降っただけで、4回中山のどの開催日よりも含水は少ないはずだったが、土曜日が0.7秒速く、日曜日が0.4秒速かった。やはりダートが速い傾向は受け継がれていた。今週は金曜日夜7時半の馬場発表が「重」。風が強く気温も高いので明日までにかなり乾くはず。午前中は稍重、午後から良になると考える。土曜日はまだ速く1.5~2秒速い時計を想定する。日曜日はさらに乾いて0.8~1.3秒速い時計を想定する。速い末脚が使える状態で先行差し互角、やや外有利。




【阪神芝】


■さっさと乾いて速めの芝になりそう。やや先行有利、やや内有利


《Aコース2週目》

きれいに伸びた洋芝のせいもあるが、秋の天候が暖かくて阪神の芝の状態はここへきてすっかり安定した感じ。先週は木曜日に10.5ミリ降り、土曜日はアサイチから良になって0.4秒速く、日曜は0.8秒速かった。内がよく伸びていたし、前もやや止まらない感じだった。

今週は木曜日に5.5ミリ、金曜日に57ミリ降り、金曜夜7時半の馬場発表が「稍重」だった。雨量は多いが気温が高く、風も強いのでさっさと排水して土曜は速いうちに良に回復しそうだ。土曜日がタイム差なし、日曜日はタイム差なし~0.5秒速い時計を想定する。やや先行有利、やや内有利。




【阪神ダート】


■締まっていても時計がかかるダート。先行差し互角、やや外有利


4回阪神のダートの時計は中山とはまったく逆にかなり遅かった。砂の足し方が多めで、砂の洗い方も念入りだったとしか考えられない。先週もほぼその傾向を引き継いで土曜が0.3秒遅く、日曜は0.8秒遅かった。

今週は木曜日に5.5ミリ、金曜日に57ミリ降り、金曜夜7時半の時点の馬場発表は不良だった。阪神のダートは回復が早い傾向があり、また気温も高く風もあるので、土曜は重→稍重、日曜は稍重→良となることを想定する。土曜はタイム差なし前後の時計を想定する。日曜は0.5秒前後遅い時計を想定する。ただし時計は遅めでも速い脚の使える馬場で先行差し互角。やや外有利。




【中京芝】


■見た目以上に力の要る状態。やや差し有利。やや外有利


《Aコース2週目》

中京は7月いっぱい競馬した後、芝の張り替え作業をする。したがってこの4回中京が年間でいちばん芝がいい開催になる。だが8月過ぎの張り替えでは時間的にいっぱいいっぱいで、他場ほどの芝の丈夫さは期待できない。今秋は気温が高く、芝のレース数も控えられているため、芝の状態はよく見えるが、先週日曜日の11Rの頃は3~4コーナーの内側が傷み始めていた。

先週は中間に5.5ミリ降って土日は晴れ。土日とも1秒前後速い時計だった。今週は金曜日に21.5ミリ降り、金曜夜7時半の発表で芝は「重」だった。気温も高く風もあるので乾きは早いだろうから、この雨で遅くなるというより、芝の傷みが進むことによって時計が遅くなりそう。土曜日は0.5秒前後速い時計を想定する。日曜はさらに傷みが進んでタイム差なし前後の時計を想定する。楽に前が残れる状態ではない。やや差し有利。やや外有利。




【中京ダート】


■金曜日の雨で締まって速いダート、やや外有利、やや先行有利


先週は中間に5.5ミリ降って土日は晴れ、砂はある程度乾いていたが、速めな砂の状態の中で若干乾いて標準的な速さになり、土日とも0.2秒前後速かった。今週は金曜日に21.5ミリ降り、金曜夜7時半の発表で芝は「重」だった。気温も高く風もあるので乾きは早そうだが、先週よりは速いはず。土曜日が1秒前後速い時計を想定する。日曜は0.8秒前後速い時計を想定する。やや外有利、やや先行有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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