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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2015年12月19日(土)更新

今週の馬場傾向【今週は晴天の下で】

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【中山芝】


■乾いてやや速い芝。やや先行有利、やや内有利


《Aコース3週目》

先週は金曜日に34.5ミリ降ったが、水はけが早く土曜日はアサイチから良になった。内有利、先行有利で、時計は0.3秒前後速かった。日曜日は午前中から小雨が降り続き、雨量は1.5ミリだけだったが、芝は朝から稍重だった。内外互角、先行差し互角で時計は0.1秒前後遅かった。

今週は月曜日に1.5ミリ、木曜日に1.5ミリ降ったが、金曜日の時点で芝はすでに良になっている。今週の週末は全国的に土日とも晴れることが予想され、芝の乾きもいいはず。3場の中で中山の芝の状態がもっともいい。芝が乾く今週は時計を戻して0.3秒前後速い時計を想定する。やや先行有利、やや内有利。




【中山ダート】


■乾いているがやや速め。やや内有利、先行差し互角


現在の中山ダートは中間ミキシングハローで全体に転圧し、砂厚の分だけ表面を掻き起す方法で馬場整備しているらしい。昔の小倉でも同じようにやっていたことがあったと記憶している。この整備の影響なのか現在の中山のダートは若干締まり気味で速い時計が出やすい。

先週は金曜日に34.5ミリ降った雨が残り、土曜日が重発表で、2.3秒前後速かった。日曜は朝から小雨が降って乾く暇がなく、アサイチから重で、1.7秒前後速かった。

今週は月曜に0.5ミリ、木曜に1.5ミリ降ったが、金曜は朝から晴れ、土日も晴れる見込みで、砂もある程度乾くと考えていいはず。といっても現在の中山ダートはもともとが速いセッティングなので、土日とも0.3秒前後速い時計を想定する。やや内有利、先行差し互角。




【阪神芝】


■まだ内も遜色ない状態。内外互角、先行差し互角


《Aコース3週目》

先週は木曜日に5.5ミリ、金曜日に58ミリ降った。土曜のアサイチは稍重で、3時過ぎの10Rから良に変わった。日曜日は1日中良だった。土曜日は若干土が飛んでいたが、馬群は内を回っていたし、まだ内が止まるほどの差は生じてなかった。土日とも0.3秒遅かった。先行差しは互角になっていたが、内の伸びもまだそれほど遜色なかった。

今週は火曜日に0.5ミリ降っただけで、芝はほぼ乾いた状態。3週めでそれなりに傷みは蓄積してきた感じだが、直線は芝の傷みが拡散しているので、内外の追い比べになってもまだそれほど内でも引けを取らないはず。0.3秒前後遅い時計を想定する。内外互角、先行差し互角。




【阪神ダート】


■かなり乾き目で力の要るダート。やや先行有利。やや内有利


阪神のダートの時計は中山とはまったく逆にかなり遅めになっている。先週は木曜日に5.5ミリ、金曜日に58ミリ降り、土曜日は1日中重で、0.3秒速かった。日曜は1日中稍重になり1秒前後速かった。

今週は火曜日に0.5ミリ降っただけで、ダートはかなり乾き目のはず。0.8秒前後遅い時計を想定する。やや先行有利。やや内有利。




【中京芝】


■乾いた芝だがイン側の芝が傷んできた。先行差し互角。やや外有利


《Aコース3週目》

中京は7月いっぱい競馬した後、芝の張り替え作業をする。したがってこの4回中京が年間でいちばん芝がいい開催になる。だが8月過ぎの張り替えでは時間的にいっぱいいっぱいで、他場ほどの芝の丈夫さは期待できない。

先週は金曜日に21.5ミリ降り、土曜日は稍重で0.3秒前後遅かった。日曜も馬場発表は稍重だったが、実質はある程度乾いていた感じで、0.2秒前後速かった。最終レースでは馬群が大きく外に持ち出していた。3~4角から直線にかけての芝の内側の傷みがかなり進んでいきている。

今週は土日とも晴れる予報だ。乾いた芝になることは間違いなく0.8秒前後速い時計を想定する内の芝が悪くなっていること、プラス、芝が軟らかい影響で、楽に前が残れる状態ではない。先行差し互角。やや外有利。




【中京ダート】


■ある程度乾いて標準的なダート。やや内有利、先行差し互角


先週は金曜日に21.5ミリ降り、土曜日は1日中重で0.5秒前後速かった。日曜日も重で、メインレースだけ稍重で行われた。やはり0.5秒前後速かった。

今週は中間雨が降っていない。土日とも晴れが見込める。ある程度乾いたダートになると考えて土日ともタイム差なしの時計を想定する。やや内有利、先行差し互角。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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