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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2016年01月23日(土)更新

今週の馬場傾向【天候&3場とも凍結防止剤に注意】


【中山芝】


■状態よく速い芝。やや内有利、やや先行有利


《Cコースの4週目》

JRA・HPの『馬場情報』欄には「3コーナーから正面にかけての内側に傷みが見られます」と書いてある。たしかに多少踏み跡はできているだろうが、内外の状態の差がレース結果に影響するほど傷んでいるわけではない。中山は内外回りの合流点である3~4コーナーがいちばん傷む箇所なので、そこが大して傷んでないくらいなのだから、他の箇所(とくにゴール前直線部分の内側)の傷みはなおさら軽い。

昨年の暮れから先週までおよそ3週間まったく雨が降らなかった。夏場だと乾燥しすぎても芝によろしくないが、冬場は芝もそれほど水を必要としないので、雨が少ないのはあまり大きな問題ではない。先週は土曜日が0.6秒前後速く、日曜日も0.5秒前後速かった。日曜日の京成杯の時計はイマイチ遅かったが少々レベル的な問題があった。

今週は土曜日の天候に若干の不安がある。だが雨または雪が降るとしても競馬終了後になりそうだし、土曜日は良馬場で競馬できると考える。今週の中間は月曜日に63.5ミリ降った。気温が低いのでまだ若干の水分は残っているかもしれないが、時計に影響するようなレベルではない。芝は状態よく、依然として速い状態。土曜日は0.5秒前後速い時計を想定する。

土曜の夕方から夜にかけて若干雨または雪が降る可能性があるが、それほど大量に降る気配はなく、日曜になると再び晴れる予報だ。日曜日の芝の第一レースは昼過ぎなのでそれまでに芝は乾いて速さを取り戻すだろう。0.3秒前後速い芝を想定する。開催の最終日になると騎手も内を走ることへの迷いが出てくるため、逆に内が開きやすくなる。やや内有利、やや先行有利。




【中山ダート】


■乾いて力の要るダート。やや先行有利、やや外有利


先週の中山ダートは昨年の12月25日以来まったく雨が降っていない状態での競馬になった。見るからにカラカラな状態で、時計もかなりかかっていた。土曜日は0.2秒遅く、日曜は0.7秒遅かった。1月7日に凍結防止剤を散布した影響も多少考えてもいいかもしれない。いずれにせよこれだけ中山ダートの時計が遅くなるのは昨年の1月以来だから、冬場のカラカラダートは時計がかかることは間違いない。

中間の1月18日月曜日に63ミリ雨が降り、凍結防止剤が流れてしまったため、水曜日に凍結防止剤をまき直した。若干水分のある状態でまいたので、凍結防止剤が水を吸いやすい状態になっているはず。金曜日正午発表の馬場状態は「重」だった。気温が低いので土曜日は回復したとしても稍重までになりそう。凍結防止剤がまかれている影響で通常の稍重よりは時計がかかる可能性はある。だが先週のカラカラダートよりもかかるかどうかは正直言ってやってみないとわからない(たぶんそれよりは速いと思う)。

土曜朝の時点になってみるといちばん降る可能性があるのは中山のようで、土曜の夕方に少量雨または雪が降る可能性はある。日曜日には晴れる見込みだが、日曜の前半は重になるかもしれない。今週の時計の出方に注目しつつ、とりあえず土日ともタイム差なし前後の時計を想定する。やや外有利。やや先行有利。




【京都芝】


■多少外のほうが伸びそう。先行差し互角、やや外有利


《Aコースの4週目》

昨年8月の日照が少なかったので、7月までに張り替えを済ませた中山と京都の芝の状態が比較的いい。とはいえ中山のCコースは昨年4日間、今年に入って8日間の計12日間しか使われていないのに対して、京都のAコースは昨年秋に9日間、今年に入って8日間の計17日間も使われている。先々週までの京都の芝は文句なしにいい状態だったと思うが、先週から土埃が立つようになってきて、さすがに若干の傷みが見えてきた。

これは先週雪かき作業した影響もあるかもしれない。基本的に京都の芝は先行有利なのだが、内を走っている先行馬が失速するケースが多い。だが本格的に内が傷んできたかというと、先週も同じことを書いたが、京都には珍しくこのところの京都の芝戦はハイペースになることが多い。それで先行馬が失速している感じもある。

先週は長らく雨が降らずに乾いた状態の芝で、土日ともほぼタイム差なしだった。京都は日曜日の競馬の後に2ミリ、月曜日に6.5ミリ降った。金曜日正午の時点の馬場発表は「良」。土曜日の早朝から雪が降る可能性があったが、土曜8時半現在雪または雨は降っていない。

このまま降らなければ明日には晴れるので芝は速いままだが、一触即発で雪が降りそうな空模様で、正直言って天候面の判断ができない。想定としてはあまり大量には降らず、稍重~良だったとして、少しだけ馬場が緩んで0.5秒前後遅い時計を想定する。日曜日は晴れて時計を戻すと考えて、0.3秒前後遅い芝を想定する。先行差し互角、やや外有利。




【京都ダート】


■濡れて多少速いダート。やや先行有利、やや内有利


先々週、先週と続けて京都ダートはほぼカラカラの状態だった。時計的にもかなり遅めで先週は0.5秒前後遅い時計だった。その後日曜から月曜にかけて合計8.5ミリ雨が降ったが、金曜日の時点では乾いて「良」発表だった。おそらく金曜日夜に雪が降ることを警戒して、先週に引き続き今週も京都は凍結防止剤をまいた。

今週は土曜日に雨または雪が降るかどうかにかかっている。もしほとんど雨が降らなかった場合は0.2秒前後遅い時計を想定する。ただし先週までと違って元が乾いてないので、降ればある程度速やかに速くなる可能性がある。凍結防止剤が多めに入っている効果がどう働くのかは雨量にもよると思うし正直言ってわからない。日曜日は晴れる予報だが、このときの時計も土曜日早朝の雨の降り方にかかってくる。いずれにせよやや先行有利、やや内有利。




【中京芝】


■冬の中京にしては状態上々の芝。内外互角、先行差し互角


《Bコース2週目》

昨年の秋の中京は3週間開催でずっとAコースを使った。2週目に稍重の競馬になり、芝がかなり傷んだ。その影響が残ると思っていたが、Bコース替わり1週目の先週の中京の芝は思いがけずよかった。時計的にも速く土日とも1.5秒前後速かった。まだそれほど内も傷んでいないように見える。

ぼくの印象では京都と名古屋の雪の降りやすさは互角なのだが、土曜朝8時半の時点で中京には雨も雪も降っていない。とはいえ開催中に降る可能性はある。降雪量が少なければ昼の雪のほうが積もりづらい、とはいえる。

この中間は月曜日に12ミリ雨が降り、水曜日に4ミリ雪が降った。そして金曜日正午の馬場発表が「稍重」だった。土曜は曇りで気温も上がらなそうなので、ある程度含水が残ると考えて0.5秒前後速い芝を想定する。日曜は晴れて時計を戻し、1秒前後速い芝を想定する。内外互角、先行差し互角、逃げ馬に注意。




【中京ダート】


■多少含水あり凍結防止剤が入ってやや重目のダート。やや先行有利、内外互角


中間の月曜日と水曜日に多少雨が降ったので、カラカラの状況ではなくなった。また、中京も金曜日に凍結防止剤をまいた。もし今週雪になる可能性がなければまかなかったかもしれない。

先週の中京は他の2場と同じくカラカラのダートで、土日とも0.3秒前後遅かった。金曜日正午の馬場発表は「稍重」だったが、土曜日の夜は凍結待機で一晩中ハロー車を走らていたことと思うので(作業者の皆さん、ありがとうございます!)、土曜日の馬場状態が稍重だったとしても、通常の稍重よりもかき混ぜられて締まっていないはず。また凍結防止剤の効果も多少考慮して0.3秒前後速い時計を想定する。

日曜日は晴れるので良馬場想定で、多少時計を戻してタイム差なし前後の時計を想定する。内外互角、やや先行有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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