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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2016年07月09日(土)更新

今週の馬場傾向【福島&中京は雨の影響を見ながら】


【福島芝】


■開幕2週目も芝状態上々。内有利、先行有利


《Aコース2週目》

かつての福島は芝が傷みやすい芝コースの代表格だったが、開催数が減ったことにより芝があまり傷まなくなった。先週は中間に雨が多少降ったが、週末は曇りで雨はほとんど降らなかった。開幕週らしいしっかりした芝で、土日とも0.5秒前後速かった。

今週の中間は火曜日に1ミリ、水曜日に16ミリ降った。土曜日は曇りで小雨がぱらつく可能性もあるが、大した雨量ではなさそうだし、芝の状態もいいので先週の状態をほぼそのまま受け継ぐと考えて、0.5秒前後速い時計を想定する。

土曜に雨が降って変わる可能性はあるが、日曜は朝から晴れるのでむしろ速くなりそう。0.8秒前後速い時計を想定する。内有利、先行差し互角。




【福島ダート】


■土曜はやや速め、日曜はやや遅めのダート。やや外有利、やや先行有利


先週の中間は火曜日に16.5ミリ、水曜日に6ミリ降った。土曜日午前中のレースまで稍重が残った。土曜日は0.8秒前後速く、日曜日は0.3秒前後速い時計だった。

今週の中間は火曜日に1ミリ、水曜日に16ミリ降った。土曜日は曇りで雨がぱらつくこともあるという予報。ただし大した量は降らないものと考えて、0.5秒前後速い時計を想定する。日曜は朝から晴れる予報なのでやや時計がかかってタイム差なし前後の時計を想定する。やや外有利、やや先行有利。




【中京芝】


■大雨で逆に芝の良さが生きる。逃げ・先行有利、内有利


《Aコース2週目》

今開催から中京の芝は、他の本州の野芝コースと同じように、速くて丈夫な芝コースに生まれ変わる、と前回書いたが、ほぼその通りになって、土日とも2秒前後速い時計になった。

これは中京が昨年から2回開催と3回開催の間にイタリアンライグラスを除草し、いったん野芝だけにするメンテナンス方法に変えたからだ。雑草が生えていると野菜がまともに育たないのと同じことで、イタリアンライグラスをいつまでも生やしておくと野芝がまともに育たない。

だが中京は2回開催と3回開催の間が短いため、これまではイタリアンライグラスを夏開催まで生やしたままにしていた。そのため芝が、育ちの悪い野芝、プラス、よく育ったイタリアンライグラス、の組合せになっていた。

そこで思い切って2回開催と3回開催の間にイタリアンライグラスを除草してみたところ、十分育った野芝、プラス、幼草のイタリアンライグラス、の組合せになった。それによって芝の保持力がアップし、芝が速くなり、なおかつ、芝の耐久性もアップした。要するに今回芝が速くなったのはたまたまではないということだ。

ところが土曜日の中京は大雨になりそうだ。アメダスで名古屋の降水量を見ると早朝から降り始めて朝7時までの時点ですでに50ミリ近く降っている。さらに予報では雨は午後になると弱まるものの開催が終了するまで降り続くらしい。

中京は芝のメンテナンス方法を変えると同時に、2回開催と3回開催の間に3コーナーに横断排水管を入れた。だから水はけもよくなっているが、それにしてもこの雨量では水はけする間もないだろう。土曜日は2秒前後遅い時計を想定する。馬群は全体として内を避けるようになるが、ただし中京の芝の状態は上々なので実際にはさほど内を通る不利はないはず。

前述したように中京は芝のメンテナンス方法を変えると同時に、2回開催と3回開催の間に3コーナーに横断排水管を入れた。水はけがよくなっているし、日曜は朝から晴れる予報なので、最終的には良にまで回復するかもしれない。問題は内がどれくらい傷むかだが、土曜の雨量からいって馬群が全体として内を避けるはずなので、直線の内の芝は意外に温存されると考える。日曜日は0.5~1秒前後遅い時計を想定する。いずれにしても逃げ・先行有利、内有利。




【中京ダート】


■土曜は不良で速いダート、日曜も速さが残る。やや外有利、やや先行有利


先週の中京は月曜日4.5ミリ、火曜日33.5ミリ、水曜日3ミリ降った。土曜日は朝から良だったが多少含水が残っていたようで、若干速めで、1秒前後速い時計だった。日曜日は少し乾いて0.6秒前後速い時計だった。

今週は1週間雨が降っていないが、土曜日はすでに50ミリ以上雨が降っている。水が浮いたダートになっているはずで、2秒以上速い時計になると想定する。日曜は晴れる予報だが、ダートはそれほど急速に水はけするわけではないから、最終的に回復しても重までで、1~1.5秒前後速い時計を想定する。やや外有利、やや先行有利。




【函館芝】


■先週の雨の影響が残るはず。やや外有利、先行差し互角


《Aコース4週目(今週までAコース)》

先週の土曜日は昼から降り始めて競馬最中に1日の総雨量22.5ミリ中の10ミリくらい降った。3週目のAコースでしかも雨の開催になれば芝が相当傷んでも不思議ではなかったが、雨量が思ったより少なく馬場状態も稍重までしか悪化しなかったし、また芝の状態もかなりいいとみえて、馬群が内を避ける気配もなかった。ただし雨が降る前は1秒以上速い時計だったが、最終的には1秒前後遅くなった。土曜の開催終了後も雨が降り、日曜日は重→稍重と推移した。0.6秒前後遅い時計だった。

今週の中間は水曜日に12ミリ降ったが、その後は降ってない。また土曜日は晴れ、日曜日は曇るが雨が降る心配はなさそう。先週の芝の傷みは許容範囲内であり、芝が乾く今週は速さを戻すと考えて、土日ともタイム差なし前後の時計を想定する。ただし向う正面~3コーナーあたりを中心にいくらか内に傷みが出ていることから、追い比べになるとやや外有利になりそうだ。また函館は少頭数なレースが多いので外の馬が距離ロスすることもない。やや外有利、先行差し互角。




【函館ダート】


■乾いてある程度力の要るダート。内有利、先行有利


先週の函館は中間の雨がなく、土曜日はかなり砂が乾いた状態で始まった。2R・3Rは良発表で0.4秒前後遅かった。6Rは良だったが、7R・9Rは稍重になった。これらの3レースは時計的にはいずれもタイム差なしだった。それ以降も雨は降り続き、最終的には22.5ミリ降った。日曜は晴れたがアサイチは不良で、徐々に乾いて最終的には重になった。午前中のレースは2秒少々速く、最終的には1秒少々速い時計になった。

今週は水曜日に12ミリ降ったが、金曜正午の馬場発表の時点ですでに“良”で、しかも今週の函館は雨が降る心配はなさそう。ある程度乾いて時計がかかる状態になると考え、0.4秒前後遅い時計を想定する。先行有利、内有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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