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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2016年10月08日(土)更新

今週の馬場傾向【この秋の馬場のデキは?】


【東京芝】


■絶好芝だが見た目より力が要る。差し有利、内有利


《秋の開幕週。Aコース1週目》

中央4場は春開催が終わってから芝の張替え等1年分のメンテナンスを行い、芝を一新する。そのため秋開催のしょっぱなはまさしく新品の芝で行われる。ただしコメに豊作とそうでない年があるのと同じように、芝も年によって出来不出来がある。

昨年は8月の日照が極端に少なかったため、春開催の終わるのが遅い=張り替え時期が遅い東京と阪神は、秋しょっぱなの芝のデキがイマイチな感じだった。たとえば昨年2万3000㎡だった夏の芝の張り替え面積が、今年は2万9000㎡に増えているのは、秋以来の歴戦の芝の傷みが例年以上に激しかったからだと考えられるが、それも元を正せば8月の日照不足に起因していると思う。一方今年は9月の日照が少なめだったが、8月の日照は平年並みだったので、現在の芝の状態は昨年よりもいいと考えていいはず。

また昨年までJRA・HPの『馬場情報』欄に「シャタリング・エアレーション作業をした」報告は書かれていなかったが、今年は明記されている。これはただ単にそうした作業を明記する方針が確定したというだけで、東京の場合、夏時期のシャタリング・エアレーション作業はもう7~8年くらいずっとやっていることなので、コース適性の変化等は考える必要がない。

また、普通秋の開幕週であればある程度時計が速くなるべきところ、3回東京の開幕週はそれほど速くならないことが多い。それはシャタリング・エアレーションの作業をかなり強めにやっているためだと思う。

多雨の今年にしては珍しく、今週の中間東京にはまったく雨が降らなかった。ただし週末の日本列島は雲に覆われていて、いつ雨が降っても不思議ではない状態。東京は土曜日からは曇ったり降ったりの天気になりそう。土曜日は降っても雨量は少なそうだが、日曜日の午前中には10ミリ前後降る可能性もある。3日間とも良~稍重の競馬になると想定する。

昨年よりは芝の密度が高いと思うので、その分のプラスαを考えて、0.7~1秒速い時計を想定する。開幕週につき先行争いが激しくなりがちなことを考慮すると、差し有利、内有利というジャッジになる。




【東京ダート】


■乾き気味だが標準的なダート。内外互角、先行差し互角


東京はこの1週間ほとんど雨が降っていない。金曜日まではよく晴れたが、土曜日以降は曇り気味になり、気温も下がるようだ。真夏なら埃除けの散水は前提事項として気にならないが、気温が下がってくると散水のある・なしが気になってくる。まく水量が少量かつ馬場への影響が少ないということでJRA・HPの『馬場情報』欄にはダートへの散水のある・なしの報告はしなくていいことになっているが、とくに今週のように微妙な天気の場合は、まくかどうかでけっこうな違いが出てくると思う。

今週は開催中に雨が降る可能性が高いので、追加の散水はないものと考える。そうなると1週間雨がない状態なので、もともとの砂は乾いている。土曜の昼前と日曜の午前中に多少の雨が降る可能性が高いが、雨量が少ないと想定し、今回は3日間とも良~稍重で、0.3秒前後速い~タイム差なしの時計を想定する。内外互角、先行差し互角。




【京都芝】


■馬場状態が変わっても芝の状態の良さには太鼓判。内有利、やや先行有利


《秋の開幕週。Aコース1週目》

中央4場は春開催が終わってから芝の張替え等1年分のメンテナンスを行い、芝を一新する。したがって秋しょっぱな開催の第1週の芝はまさしく新品ということになる。しかも春開催が終わってからの京都のメンテナンス期間の長さは中山に次ぐもので、その分秋開催の芝の状態の良さには太鼓判を押せる。シャタリングとエアレーション作業により以前よりかなり軟らかい馬場になっているが、少々の雨に対しては逆に水はけよく、むしろ硬さを保った状態が長続きする。

今週の中間は月曜日に3ミリ、水曜日に11.5ミリと、散水代わりにちょうどいい程度の雨が降っていた。今週は3日間の間に目まぐるしく馬場状態が変わりそうだが、ただし芝の根の張りや均一性といった芝の本質的な状態の良さは維持された状態にあるというのが前提。

まず土曜日は曇りで開催中は雨が降らないという予報だ。したがって良で0.8秒速い前後の時計を想定する。

土曜の夜から雨が降り始め、日付をまたいで強く降って日曜の競馬開始前までに30ミリ以上降るという予報が出ている。ただし午後には晴れが見込める。現在の芝の状態から考えて回復は早く、日曜は不良→重→稍重と推移しそう。日曜の前半戦は1~2秒遅い時計になり、後半戦は0.5秒前後遅い~タイム差なし前後の時計を想定する。

月曜日は一日中晴れる予報だ。朝から良になると想定する。開幕週の芝であること、日曜日が雨中の競馬ではないことなどから、前日の競馬による芝の傷みを気にしすぎる必要はない。0.5秒前後速い時計を想定する。やや先行有利。内有利。




【京都ダート】


■含水量の増減はあれ速めのダート。やや先行有利、内外互角


水曜日に11.5ミリ降った雨の影響で前日発表は"稍重"。すでにある程度含水して締まった状態にある。土曜は一日中曇りの予報。開催中に小雨が降ることはありそうだが、雨量は少なそう。0.5秒前後速い時計を想定する。

土曜の夜から日曜の朝にかけて相当量降り、開始前に止んで、午後には晴れる予報だ。日曜は不良スタートになりそう。日曜午前中は2秒以上速い時計を想定する。雨が止んだ後は湿度が低くなりそうなのでダートの乾きも早く、少なくとも重までは回復しそう。1~1.5秒速い時計を想定する。

月曜は朝から晴れると考えてよさそうだ。稍重→重という推移で、0.5秒前後速い時計を想定する。やや先行有利、内外互角。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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