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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2017年02月11日(土)更新

雪の影響はどれくらい出る?【今週末の馬場傾向予測】


【東京芝】


■芝の傷み少ない軟らかめの良馬場、内外互角、先行差し互角


《Dコース3週目》

昨年秋の東京は8月の日照が少なかったので最初のうち芝の定着がイマイチだったが、9月以降日照が戻り、開催を消化しながら徐々に芝の状態を戻した。とくに先週は京都が雨の競馬になり、東京には雨が降らなかったせいもあって、東京の芝のよさが目立った。

先週は2週間晴れが続いた状態で週末を迎えた。だが芝は極端に速くなることもなく、土曜日は0.2秒速く、日曜日は0.1秒遅い時計だった。

その後も晴れが続いたが、火、水に散水し、木曜日(9日)に霙(みぞれ)が4ミリ降った。金曜日は晴れて、週末も晴れで競馬できる見込みだ。芝の状態はいいが、先週よりやや含水が高めの分だけ遅くなるはずで、土日とも0.5秒遅い時計を想定する。内外互角、先行差し互角。



【東京ダート】


■先週より含水高めでも力の要るダート。やや先行有利、内外互角


先週の火曜日に凍結防止剤をまいたが、晴れが続いて砂が乾いた状態だったので、凍結防止剤が入っていることによる時計的な影響はあまりなかった。土曜はタイム差なし、日曜は0.3秒遅い時計になった。

今週は木曜日にみぞれが降った。先週まいた凍結防止剤はまだ砂の中に残っている。また気温が低いので金曜の夜は夜中ハローをかけ続けることになりそうだ。そうなると、水分を含んだ砂を一晩中かき回し続けることになるので、砂に粘りが出てくる可能性が高い。稍重だったとしても先週よりも多少時計がかかると考えて、0.5秒前後遅い時計を想定する。先行差し互角、やや外有利。



【京都芝】


■開催されたがいずれにせよ時計がかかる馬場、やや先行有利、逃げ馬注意、馬力型を重視


《Bコース3週目》

今期の京都はもともと芝の状態がよかったが、今年に入ってから毎週末多少なりとも雨や雪が降っている。さすがにここへきて時計もかかるようになってきた。土曜は1秒前後遅く、午前中雨が降った日曜は3秒以上遅かった。だがそれでも馬群が外に逃げてないし、内の馬も伸びているのは、よほどベースの野芝の根張りがいいのだろう。

今週は木曜日に降水量換算で3ミリ雪が降った。土曜日9時の時点で土曜日の京都開催は行われることが決まったが、この先雪が降らないとも限らず、土曜の開催が最後まで行えるかどうか、日曜日の開催がどうなるか見通せない部分がある。

順延にならず開催が行われた場合、芝の傷みがかなり進行しつつあるので、今週は外逃げの競馬になりそうだ。1~2秒前後遅い時計を想定する。外のほうが芝がいいので外差しの競馬になりそう。

もしどこかの時点で雪で開催中止、順延となった場合、その後の開催は雪かき後の芝で行われることになる。気温があまり上がらないのでぐちゃぐちゃにはならないが、雪かきで車両が芝コース内に入るはずなので(しかもこの冬2回目の雪かきなので)芝の傷みがさらに進むはず。保持力の失われかけた力の要る馬場で、2~4秒前後遅い時計を想定する。芝は外のほうがいいが、その差は小さくなるハズ。伸びる芝ではない分前目にいる馬が多少有利。逃げ馬に注意。内外互角。




【京都ダート】


■稍重以上でも見かけより時計がかかるダート。内有利、逃げ・先行有利


先週は曇りの日が続いたが、土曜日は4Rまで稍重で、その後良になった。時計はほぼタイム差なしだった。日曜日は午前中に雨が降り、1~3Rが雨中の競馬になった。馬場発表は1日中重。2秒前後速い時計だった。1月12日にまいた凍結防止剤はすでに大半流れてしまっていた感じで、時計面への影響はあまり感じられなかった。

土曜日の開催は行われそうだが、最後まで行えるかどうか怪しく、日曜日の開催がどうなるかについても見通せない部分がある。順延開催になる可能性もあると想定する。

凍結防止剤を金曜日にまき直したが、雪の量次第でもう一度まく可能性もある。気温が低いので夜中ハローをかけ続けるはずだが、コース上に残る雪をハローで砂の中にすき込んでしまうことになるので、今週のダートはびっしょり濡れているハズ。いかにも重・不良という見かけになるが、凍結防止剤の効果で見かけほどは速くない。0.5~1秒速い時計を想定する。

もし順延競馬になった場合は、晴れが想定されるので、稍重であっても水分が飛んで凍結防止剤が残る分、力の要る・時計がかかるダートになり、タイム差なし前後の時計になりそう。いずれにせよ内有利、逃げ・先行有利。




【小倉芝】


■土曜は中止も、中間はもともと状態よかった芝をじっくり整備。内有利、やや先行有利


《Aコース1日目》

昨年の夏の小倉は7月30日から9月4日まで12日間開催を消化し、そのうち前半の8日間はAコース、後半の4日間はBコースが使われた。昨年は全国的に8月後半~9月の日照が少なかったが、小倉はそれ以前に芝を張り終えている関係で、最初から芝の定着がよかった上に、夏の開催中雨に当たった日が1日しかなかった。そうした事情で夏の開催を通じて芝の傷みはそれほど進まなかったようだ。

夏の開催後に洋芝をオーバーシードし、今はきれいに洋芝が生え揃っている。しかもベースの野芝の状態がいいので、芝の傷みの進行は通常より遅い。今週はAコースの競馬になるが、昨年のAコース使用時に雨に当たってないので、現在の芝はむしろ内のほうがいい可能性が高い。

小倉は先週の日曜日に18.5ミリ、今週の水曜日に3ミリ、木曜日に6ミリ雨が降った。金曜日正午の時点での芝の馬場発表は『良』だが、芝の含水は高めで、ある程度軟らかい状態になっている。

土曜日の開催がいち早く中止になり月曜日に順延された。どれくらいの積雪量かわからないが、それほどの大雪は降っていないはずで、日曜日以降の開催が中止になることはないと思う。土曜日に雪かき作業が行われるはずだが、芝の状態がいいので、雪かきによる芝の傷みは過大視しないで大丈夫だと思う。

たぶん日曜日までは西北西の強風が吹くはず。ただし横殴りの風になるので風の影響で特定の脚質が有利になることはなさそう。日月とも0.5秒~1秒遅い前後の時計を想定する。内有利、やや先行有利。




【小倉ダート】


■凍結防止剤入りで通常の重より時計がかかる。やや先行有利、内外互角


小倉は先週の日曜日に18.5ミリ、今週の水曜日に3ミリ、木曜日に6ミリ雨が降った。そのため金曜日正午の時点でダートの馬場発表は『重』だ。

6日(月)と10日(金)に凍結防止剤をまいた。凍結防止剤入りのダートはやや水分のある状態でかき回すときにもっとも時計がかかる印象があるが、今週のダートがまさしくそういう状態になると考えられる。インターバルの間に砂の洗浄もしていることも加味して、0.5~1秒前後遅い時計を想定する。やや先行有利、内外互角。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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