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競馬コラム

2014年06月04日(水)更新

安田記念の芝も相変わらず先行有利、内有利


 ダービーの芝の状況が内有利、先行有利であることは前日、当日のそれまでのレースからかなりハッキリしていたと思う。だが、ウインフルブルームが取消し、逃げ馬不在の状況になって展開はちょっと難しくなった。

 そんな中、唯一確からしいのは、5番枠に入ったトゥザワールドが先行するだろうということだ…と思っていたのだが、どういうわけかトゥザワールドは先行しなかった。一方皐月賞で後方からの競馬で手ごたえを感じていたはずのワンアンドオンリーは、直線の長い東京に替わって、ここぞとばかり末脚勝負に走ると思い込んでいた、が、トゥザワールドよりも前に位置取り、イスラボニータは1番人気なのだから大切に行って皐月賞よりは後ろから行くのではないか、と思い込んでいたが、3番手追走。

 わからないものだ。こういうのを見るとやっぱり競馬は騎手が乗っているんだな、ということを改めて感じる。実はダービーだから印象的だっただけで、細かいレースでもこういうことはしょっちゅう起こっているのだろう。

 今週は安田記念である。10年以上昔だと、東京の芝はダービー週までに使い尽くされ、安田記念の頃にはかなり内がくたびれてくるのが通例だった。だが先週の競馬を見ていて、今の芝に傷みが進んでいる気配は微塵もない。

 であれば先週までと同じく、安田記念の芝も、内有利、先行有利であると考えて間違いないことになる。

 このレースはどう考えてもジャスタウェイが中心のレースなのだが、ちょっと面白いのは週末の天候が少しばかり怪しいこと。もし、ジャスタウェイが切れ味が武器の馬だと思われているとすれば、馬場が重くなれば単勝配当が2倍を超えるかもしれない。それがぼくの今週末の一番の楽しみだったりする。



「コースの鬼!コースの読み方&全GⅠ解析編」
の増補改訂版発売のお知らせ




▲増補改訂版 コースの鬼! コースの読み方&全G1レース解析編 (競馬王新書EX004)


(株)ガイドワークスから「コースの鬼!コースの読み方&全GⅠ解析編」の増補改訂版を、11月22日に発売いたしましたので、この場をお借りしてお知らせします。

 同書籍は2007年に初版を出したのですが、それから6年の間に馬場作りが大きく変わりました。そこで今回の改訂版出版に当たり、最新の馬場を理解する上で必要なところ、不足なところを書き足し、大幅に改稿することにしました。

 6年前と現在の馬場の違いは、当時はまだ試験的に使われ始めた段階だったエクイターフが本格的に導入され、芝のレベルがエクイターフ品質に変わったこと。またシャタリングマシンが導入されて芝の路盤が軟らかくなったこと、ダートの粒度分布が研究されて、砂厚の割に速い組成に調節されるようになったこと…などです。

 それらには、このコーナーで何回か触れた事項もあるし、ダートの粒度分布の解説など単行本で初出のものもあります。そうしたアップトゥデートな事項については可能な限り取材し直して書き足しただけでなく、6年たって多少は進歩した(と思われる)現在の自分のレベルに照らし合わせて全事項を吟味し直し、書き直しました。

 自画自賛ですが、初版を読んだ方にも再読可能な内容になったと思いますし、わかりやすい馬場の入門書に仕上がったとも思っています。本コラムを通じて馬場に関心をお持ちになった方は、この機会にぜひ単行本も読んでみてください。






プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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