
今年最初のトレンドジャッジはフェアリーSです!高配当が出やすい正月競馬の中でも特に荒れがちなこのレースについて、ブライアンと一緒に色々掘り下げて行きましょう。

何の理由もなく高配当が続出するレースってのはそうそうないからな。その背景を紐解いて、難解なGⅢの取っ掛かりにしたいね。

果たしてこのレースのウラにはどんな事情、どんな思惑があるのか。早速ブライアンからレースのポイントを教えてもらおう!
ポイント①変則開催でルーティーン崩壊!?

今月は初週が日月の開催、そして次のフェアリーS週が3日間開催とかなり変則的なスケジュール。我々のように競馬でメシを食っている人間からしても大変なんだが、厩舎の苦労ってのは図りしれないね。

確かにね。特に難しいのは調教だよね。

そうなんだよ。厩舎は基本的に月曜日が全休なんだけど、月曜日に競馬があった場合は火曜日が全休になる。そうなったとき、水曜日の追い切りを嫌う厩舎も多いんだよな。

いつもなら火曜日は軽く動かしてウォームアップから、水曜日にしっかり追うってスケジュールが基本。これが火曜日全休でぶっつけの追い切りになるのを避けたい厩舎は少なくなさそうだ。

そうすると追い切りを木曜日にズラしたり、いっそ月曜日を最終追いにしたりっていう判断になる。厩舎によっては水曜に追っているパターンもあるが、これを「いつも通りの調整」とは呼べないな。

しかも、今回は月曜開催→3日間開催と変則開催が2週続くからね。厩舎サイドは日程の調整にかなり気を揉んでいるはず。

そうそう。もちろん各厩舎ノウハウはあると思うんだが、それでも決して楽じゃないよ。
しかも、有力厩舎は年末のリーディング争いを経てヘロヘロなはず。年明けの立ち上がりはゆっくりなんてところも正直少なくなさそうだぞ。

年末にあった出走ラッシュの余波でリーディング中位~下位の厩舎に妙味アリっていうのが正月競馬全体を通じたポイント。その中でも、今週や来週はその影響が強く出そうだね。

そうなんだよ。年末に奮闘した後で変則開催なんてあったら誰だって疲労が溜まる。それなら、ある程度の余力を持って年を越せた厩舎の方が優位に立てる可能性は大いにあるな。
使う側の思惑って話はよくしてきたが、今回の場合は使う側の気力・体力もカギになりそうだ。

ありがとうブライアン。
続いて、私の方からもこのレースのポイントを。

よろしく頼んだ!
ポイント②波乱の理由は「谷間」にアリ

クラシックを目標に据えた時、このレースは見事な谷間の位置にある。
というのも、距離がマイルということもあって、時期的には阪神JFに使うことがベストなはず。あるいは、もう少し先のクイーンCやチューリップ賞を使った方が桜花賞に繋がりやすいよね。

確かに、このレースから桜花賞という臨戦過程で活躍している馬ってのはイメージしづらいな。近年でも21年3着のファインルージュくらいだろうよ。
昨年引退した二冠牝馬のスターズオンアースもこのレースに出てはいたが、そのあとでクイーンCを使っているからな。特殊なケースと捉えて良さそうだ。

そうなると実力的に抜きん出た馬はここに出て来ないことになる。例年かなりの高配当が出ているのも、どうしても混戦になりやすいこのレースの位置づけ故ってこと。
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単勝:1593円
馬連:9234円
3連複:2万5921円
3連単:14万0039円

3連単で14万ってのも驚きだが、単勝が1500円越えは中々だな。人気薄でも十分勝ちまで狙えるレースってわけだ。

ここ10年で1番人気の勝ち馬は1頭も出ていないからね。3着以内に広げても1番人気で馬券になったのは30頭中2頭だけ。
大波乱もあると見て人気薄をしっかり拾っておきたいところ。

そうは言っても全部はカバーできないからな。折角なら人気薄でも狙うべき馬を教えてくれ。

やっぱり完成度は重要だね。クラシックに繋がりにくいレースをわざわざ使う時点で、今このレースを勝つことに主眼を置いている馬が多い。そうなると仕上がりと結果が直結することになる。
現時点での完成度って話になると、やっぱり米国血統の価値が高くなる。過去にも以下のように米国血統内包馬が多く活躍してるからね。
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24年 6人気2着 マスクオールウィン(父ドレフォン)
23年 11人気1着 キタウイング(母父アイルハヴアナザー)
21年 3人気1着 ファインルージュ (母父ボストンハーバー)
20年 3人気1着 スマイルカナ(母父ディストーティドヒューマー)
16年 3人気1着 ビービーバーレル(父パイロ)
16年 10人気2着 ダイワドレッサー(母父スウェプトオーヴァーボード)

2ケタ人気でも馬券に絡んでいるとなると、かなり強力な血統傾向と言えそうだな。

それから、牝馬限定戦に強いキングマンボ系も外せない。例えば昨年4人気3着だったラヴスコールは父ドゥラメンテ。一昨年7人気2着のメイクアスナッチは父ルーラーシップ。古いところだと父ヴァーミリアンのノットフォーマルは11人気1着でかなりの高配当を演出している。

なるほど、米国血統とキングマンボ系がこのレースの特注血統ってことだな。

まとめてくれてありがとう。その2つの血統傾向は人気薄でもしっかり意識して欲しいところだね。

そんな好走血統の中でもここに向けた仕上がりや本気度合いは横並びじゃないだろう。それに、やっぱり「なんでここを使うのか」っていう陣営の思惑が気になるところだよな。
この辺りは絶賛リサーチ中だから、結論は週末まで待ってくれ!人気薄でも勝負気配タップリの厳選金脈馬をお届け予定だぞ!乞うご期待!

ちなみに、週末にお届け予定の金脈馬はオッズや枠順、馬場状態まで加味している分妙味タップリ。
事実、昨年には人気薄の金脈馬が次々勝利!会員の皆さんからも嬉しい声を沢山頂いて、予想家冥利に尽きるね。
ブライアン梶田
金脈馬が勝ちまくり!
【有馬記念】レガレイラ5人気1着
【朝日杯FS】アドマイヤズーム5人気1着
【スプリンターズS】ルガル9人気1着
【高松宮記念】マッドクール6人気1着
しかし!これで満足出来ないのがオレの困ったところ。もっとドデカい金脈をバンバン掘り当てて、昨年が霞んで見えるような一年にする所存だ。
このフェアリーSでも妙味バッチリの一頭を厳選してお届けするぞ。
2025年もオレについて来い!