
2023年の東京開催がいよいよスタートします。最も直線距離の長い競馬場でお馴染みですが、的中のポイントは果たして?
今回は芝、ダート問わず的中を量産している万券ファンタジスタ・今川秀樹さんにお越し頂きました。





以前から今川さんは東京のトラックバイアスを利用して的中を重ねてらっしゃいますが、何かポイントはありますか?

東京は年間で大きく分けて3時期に開催されますが、数に大きな差があります。
--------------------------------------------
1~2月→4週開催
4~6月→10週開催
10~11月→8週開催

倍以上の差がありますね。これは芝の状態に影響がありそうです。

その通りです。結論から申し上げますと、1~2月の開催は意外と差しが決まる、このことを頭に入れておいてください。

意外ですね。4週開催ですと芝生の痛みが少なく、内有利で先行馬に利があるように思えるのですが?

これにはエアレーションやシャタリング作業に秘密があると思います。
というのも、今挙げた2つは馬場を掘り起こし路盤を柔らかくする作業なのですが、開催が始まる前から行われます。その後開催が進むにつれ、レース毎に馬が走ることで徐々に路盤が踏み固められていくわけです。

なるほど。思い起こせばアーモンドアイがジャパンCで世界レコードを出したのも、秋8週目の開催でした。
ということは、開催が進むにつれ馬場が固くなり、結果的に時計が早くなるということですね?

そう解釈しています。基本的に時計が早ければ前が止まらず先行有利になりやすい。しかし1~2月の東京は開催が少なく馬場がそれほど固くない。故に断然先行有利とはならず、差しが決まりやすいというわけです。

振り返ってみますと、去年のこの時期の重賞も差しが目立っていました。
--------------------------------------------
東京新聞杯1着
→イルーシヴパンサー4角13番手 クイーンC1着
→プレサージュリフト4角11番手 共同通信杯1着
→ダノンベルーガ4角5番手(上がり最速)

今年の重賞も実力のある差し馬が出走してくれば、積極的に狙ってみて良いかもしれません。

了解しました!非常に狙いやすいポイントですので、皆さんもぜひご注目ください!




続いては、年明けの中京ダートを成駿本紙チームの和田さんに伺っていきます!
続きましても今川さんに東京のダートについてお話を伺いたいと思います。去年のプレミアム予想で見事な的中を果たされましたね!

このレースは先行勢が多数揃い、また東京ダート1400mは緩やかな下り坂からスタート。結果先行激化が予想されたため、狙いは差し馬であるアラゴナイトにしたんです。

なるほど。結果クビ差の2着としっかり連対確保。お見事でした!
ところで東京のダートは1300mもありますが、僅か100m差の1400mとの違いはありますか?

はい。1300mではスタートしてすぐに上り坂があるため、ペースが上がりにくいのです。そのためスムーズに先行した馬に有利になりやすいと言えます。

僅かな距離の違いでも、コースの特徴により狙うべきタイプが分かれるのですね。
ではこの流れでダート1600mについても伺えればと思います。2月の東京と言えばGⅠフェブラリーSがありますね。現時点での注目馬などはいますか?

やはりフェブラリーS2連覇中のカフェファラオは現時点で有力ですね。
典型的な東京巧者と言えますから。
但し戦歴にムラがあるタイプなので、当日の状態や枠次第で印の序列は吟味しなくてはなりませんが。

カフェファラオは中京で行われるGⅠチャンピオンズCでも人気に押されていましたが、結果は出せませんでしたね。

はい。中京のダート1800mはタフなレースになりやすく、カフェファラオのスピードを生かせないのです。ところが東京ダート1600mはスタート地点が芝、コーナーまでの距離が長く、当然直線距離も日本で最長。故にスピード勝負になりやすいのです。

ダート1600mは東京にしか存在しませんから、リピーターが生まれやすいのが特徴ですよね?

その通りです。仮に中山や中京等で結果を出せていなくとも、カフェファラオのみならず東京で好走歴のある馬は積極的に狙うべきでしょうね。

わかりました。ダートについては3つの距離の特徴をお話頂きました。皆さん、今回のポイントを抑えつつ、是非美味しい馬券を的中させちゃいましょう!