【エリザベス女王杯】真のベリーベリーホース誕生
真のベリーベリーホース誕生
FILE:11/16(日)京都11R
エリザベス女王杯(GⅠ)
スタートでアオッたのが1枠2頭のパラディーヌとステレンボッシュ。レース直前にゲート練習をした甲斐があったレガレイラは、今までにない好スタートを切る事ができた。
1コーナーまでは押してハナを主張したシンリョクカが先頭も、1・2コーナー中間では外を回しながらエリカエクスプレスが先頭を奪った。1000m通過が59.9秒と言う武豊騎手が作る見事なペース配分でレースは進行。
向正面までに内を上手く捌いたパラディレーヌが中団のインまで位置を押し上げ、それを見る形でステレンボッシュも中団まで押し上げに成功。
直線に向くと荒れたインを避け各馬真ん中から外側にコースを取るなか、内を残り300m付近で上手く内を捌いたパラディレーヌが先頭に立つ。
そのまま押し切るかと思われたが、外から次元の違う脚で伸びてきたのがレガレイラ。あっという間にパラディレーヌを差し切って見事昨年の雪辱を果たし、木村調教師のバースデーを祝う勝利にもなった。
惜しくも0.3秒差の2着だったパラディレーヌはスタートの誤算が響いたが、ここまで頑張れたのは流石と言えるもの。秋華賞で見せた末脚は本物だったことを証明した。
直線勝負に賭けた9番人気のライラックが、ゴール前でリンクスティップを差し切り3着に好走。昨年のエリザベス女王杯で3着馬と同タイムの6着の実績はあるものの、6歳牝馬という事で敬遠されてしまったが、存在を示す結果となった。
─次はココに注目!─
6人気10着
ステレンボッシュ
スタートの不利はあったが、4コーナー手前では勝負圏内まで進出。ただバテてきたケリフレッドアスクを捌ききれず後退する不利が痛かった。直線も周りを囲まれ勝負に参加できずの悔しい敗退。パドックでは良い頃の気配が戻って来ており、完全復調はすぐそこまで迫っている。来年勇退を迎える国枝調教師に花を添える今後の走りを期待したい。
(執筆:持木秀康)
優馬1面の名奉行
優馬
持木秀康
栗東の調教班に所属。優馬の1面にてコラム「オフコース 持論(もちろん!)」を掲載、2016年天皇賞・春にてカレンミロティック(13番人気2着)に単独◎を打ったことは現在でも語り草。推し馬サロンでは関西トレセン捜査班にて予想を提供。


