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競馬予想

柏木集保の週末重賞ストラテジー

2017年07月08日(土)更新

展開が大きなカギを握る七夕賞

レース展開が最大のポイント。ここまで20戦、だれが乗っても一度もハナを譲ったことのないマルターズアポジーが武士沢騎手で行く。

昨秋の福島記念は「61秒0-59秒8」=2分00秒8(上がり35秒9)。スローの逃げ切り。今年2月の小倉記念は「57秒6-48秒2」=1分45秒8(上がり36秒5))という、ハイペースでの逃げ切り。

どんなペースでも行けるが、今回は57.5のハンデ頭。高速上がりでフィニッシュするタイプではないから、スローにはせず、後続にも楽はさせないような前半1000m通過「59秒0~5」くらいの平均ペースだろうか。

マルターズアポジーがスローではない流れを作るとき、もっとも有利になるのは同馬をみながら、一見、不利に思えて、2~3番手を追走するマイネルフロスト(父ブラックタイド)だろう。

この馬も高速の上がり勝負は歓迎ではなく、積極策でスパートして押し切りたい。

日本ダービーを0秒3差の3着(12番人気)のあと、4歳時の福島2000mの福島民報杯を好位から抜け出し1分59秒1で勝ったのみ。

息を抜いたりの気性の難しさもあってスランプが続いたが、6歳の今年、ブリンカーを装着したのが大正解。5月の新潟大賞典2000mでは、1000通過59秒6で逃げたトーセンレーヴに早めに並びかけ、差してきたサンデーウィザードとマッチレース。鼻だけ首の上げ下げで負けたものの、上がり34秒3でまとめ1分58秒6で乗り切った。

前回の鳴尾記念2000mは、久しぶりに騎乗した丹内騎手がちょっと弱気すぎたか。1000m通過「61秒6」の超スローの3番手に下げ、口を割って行きたがるのを懸命になだめ通し。

あれだけロスがあってはふつうは凡走だが、後半1000mをこの馬も「57秒8」でまとめ、差し返すように、逃げ切ったステイインシアトルの0秒3差の3着に食い下がり、上がりは2000mでは自己最高の34秒2だった。強気にスパートしていれば…である。

ブリンカーが利き、完全にスランプは脱出。最後までレースをあきらめなかった。いつも調教は動くが、今回はしなやかにリズムに乗った動きをみせ目下絶好調に近い。

この状態で、マルターズアポジーを追いかけ、なんとか競り落とそうとチェンジした柴田大知騎手が早めにスパートすると、秘める能力が最大限に引き出されるはずである。距離ベスト。コースもベスト。難しそうな展開も実は有利と思える。

プロフィール
柏木集保

早稲田大学政治経済学部卒業。1973年に日刊競馬新聞社に入社し、以後競馬予想を担当。U局の「中央競馬ワイド中継」の解説者としても人気を博す。血統、過去の走破タイム、ペース配分などから多角的にレースを推理し、出走馬の前評判にとらわれない独自の予想スタイルを貫いている。

柏木集保

SHUHO KASGIWAGI

日刊競馬で40年以上にも渡って看板を務める競馬界のご意見番・柏木集保が今週末の重賞レースのポイントをイチ早くレクチャー。過去データ・ラップ・血統・馬場など縦横無尽な分析でレースの核心に迫る。ここが的中馬券への最初の一歩。

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