【月曜 中山11R 第30回 フェアリーS】
(芝1600m 15:35発走)
◎15.ニシノアカツキ
(父オペラハウス、母父アグネスタキオン)
フェアリーSは基本的に『欧州的なスタミナ血統』を持った馬が強いレースです。その他、あまり脚の速くないような鈍足タイプも有用。そもそも、この時期の中山芝自体が馬力の要求値が高く、スピードはそこまで必要ありませんから、ある意味では必然の血統傾向と言えるでしょう。
【欧州血統保持馬の好走例】
13年2着ウキヨノカゼ
(母父フサイチコンコルド)
12年1着トーセンベニザクラ
(母父ホワイトマズル)
12年3着ダイワミストレス
(母父ホワイトマズル)
11年1着ダンスファンタジア
(父ファルブラヴ)
11年2着スピードリッパー
(父ファルブラヴ)
10年1着コスモネモシン
(母父シングスピール)
09年3着グッデーコパ
(母父トニービン)
さらに細かく言うと、「サドラー系」「ニジンスキー系」「リファール系」の3系統が非常に相性が良いですね。
なお、上記は保持馬だけを並べましたが、内包まで範囲を広げると…
【欧州血統内包馬の好走例】
13年1着クラウンロゼ
(父母父リファール)
13年3着サンブルエミューズ
(母母父ダンシングブレーヴ)
12年2着マイネエポナ
(母母父カーリアン)
11年3着アドマイヤセプター
(母母父トニービン)
と、さらに該当馬は増えます。血統的にはココがポイントと言えるでしょうね。
あとは、「1800m以上の距離を経験している方が望ましい」というポイントも存在します。
昨年は上位に入った馬が全て非該当馬だったので、ちょっとこだわり過ぎるのは危険かなと思い直しましたが、やはりそれまでの傾向を見ると結構重要なテーマ。たとえば、2012年に14番人気で2着したマイネエポナもこのテーマだけで引っ張り上げることができる存在でしたし、11年7番人気2着スピードリッパー、10年11番人気1着コスモネモシン、09年10番人気3着グッデーコパと、これまで多くの人気薄激走馬に共通していたのが、この長めの距離の経験だったことは確かです。最後の取捨選択の局面でも構わないと思いますが、一応、気にしておいた方がいいでしょうね。
以上のテーマを満たす馬を買うわけですが、今年は◎15.ニシノアカツキが面白いと思います。父がサドラーズウェルズ系オペラハウスで、母母父にカーリアン。血統的にこれくらい重たくていいレースなので、強調できる配合です。また、2走前に1800mを経験しているという点も強みでしょう。近2走にしても着順ほど負けているわけではありませんし、デビュー以来初の牝馬限定戦でパフォーマンスを上げても不思議はないと見ています。
境和樹
立教大学部法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。