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競馬予想

柏木集保の週末重賞ストラテジー

2014年01月15日(水)更新

グレイソブリン系に注目したい京成杯

今年の3歳牡馬の勢力図というか、クラシック展望の意味を重ねてのランキング作成はきわめて難しい。

先週のシンザン記念を制して4戦3勝となったミッキーアイル(父ディープインパクト)は、陣営が早くからNHKマイルCを大目標とする路線を歩むことを明言し、これはシンザン記念を勝ったあとも変わらない。

朝日杯FSを勝って2歳牡馬チャンピオンになったアジアエクスプレス(父へニーヒューズ)は、全体の状況をみてクラシック路線にするか、あるいはマイル路線にするのか現時点では流動的だと思われる。ヘニーヒューズ産駒の中では異端に近い存在で、2000mくらいまでは平気としても、いざとなるとやっぱりマイラー色が濃いのは確かで、ダービーのころにはマイル路線に戻っている可能性が高いように思える。

3歳牡馬のクラシック路線は、たとえば昨年のこの時期には、ラジオNIKKEI杯2歳Sを勝ったエピファネイアと、3着だったキズナはそれなりの評価を受け、候補の上位に名を連ねていた。でも、2011年の場合など、やがて世界に名をとどろかせることになるオルフェーヴルは、1月中旬の時点ではシンザン記念を2着に負けて4戦【1-2-0-1】。クラシック候補には挙がっていなかった。ライバルとなるウインバリアシオンもラジオNIKKEI杯を4着に負けて、まだ衆目一致の候補ではなかった。

今年の牡馬陣は、最初から牝馬に屈することが多かったのと、素質あふれる候補誕生と思われると、次のレースでは情けないレース運びですぐ負けてしまう馬が多いのが難点だが、そろそろ骨っぽい候補が頭角を現してくるはずである。

今週の「京成杯」は、皐月賞と同じ中山2000mで行われる初めての重賞レースであり、例年以上に大きな意味をもつ重賞となりそうである。2010年、ここで頭角を現したエイシンフラッシュがやがて日本ダービー馬に輝いたように…。

出走予定メンバーを見渡すと、それにしても「乗り変わり」予定の馬が多い。今年に限ったことではなく、近年のパターンどおりだが、有力どころの大半は乗り変わり予定であり、単騎免許の外国人騎手「ベリー騎手、ブノワ騎手、ギュイヨン騎手」へのチェンジも予定されている。この3人、M.デムーロ騎手などとちがって、春のクラシックシーズンには日本に来る予定はないから、今回限りの騎乗依頼になる。

路線のステップレースでは権利(賞金)を得ることが最大のテーマだから、だれに騎乗依頼しようと、どういう乗り変わりでもいいが、いざ本番を迎えるころにはふさわしい騎手が残っていない危険がある。皐月賞の直前の乗り変わり、ダービー直前の乗り変わりになったりすると、好結果が出ることはめったにないから大変である。

今季の中山コースは例年以上にタフな芝コンディション。先週は、多頭数の乱戦が多かったこともあるが、コースロスはあっても外を回った馬の快走が多かった。また、高速の切れ味勝負に適したタイプではなく、ダートをもこなせるようなパワー型、スピード不足ではないかと思われるタイプの快走が目立った気がする。

人気の1頭キングズオブザサンは、一時すっかり評価を下げてしまったチチカステナンゴ(その父スマドゥン)産駒。チチカステナンゴがなぜ評価を下げてしまったのか、理由は明白。産駒にスピードが乏しかったからである。3代父カロ。4代父フォルティノ。ずっと日本で人気を失わないグレイソヴリン系も、近年は中距離スピード系の評価を失いつつあり、ちょっとランクの下がっているフランスのグループレース向きの種牡馬にとどまっている。日本には相性のいい父系だが、スピードが前面から失われては苦しい。

だが、多少なりとも時計がかかれば「ナスルーラ系」の勝負強さ、レースセンスを発揮する。キングオブザサンは、中山2000mの葉牡丹賞を2分00秒8の好時計で勝っているが、そこが強調点ではなく、時計がかかればさらに良さが生きるだろうという期待をかけていい。チチカステナンゴは残念ながら評価を失ったまま3年間だけの供用で死亡してしまったが、残した産駒の評価はここにきて再認識されつつある。父の芦毛を伝えるキングズオブザサンは、クラシックに向けてパワーアップしたい。もともとがクラシック血統だからこそ、何十年も生き残っているのが芦毛のグレイソヴリンの子孫である。

プロフィール
柏木集保

早稲田大学政治経済学部卒業。1973年に日刊競馬新聞社に入社し、以後競馬予想を担当。U局の「中央競馬ワイド中継」の解説者としても人気を博す。血統、過去の走破タイム、ペース配分などから多角的にレースを推理し、出走馬の前評判にとらわれない独自の予想スタイルを貫いている。

柏木集保

SHUHO KASGIWAGI

日刊競馬で40年以上にも渡って看板を務める競馬界のご意見番・柏木集保が今週末の重賞レースのポイントをイチ早くレクチャー。過去データ・ラップ・血統・馬場など縦横無尽な分析でレースの核心に迫る。ここが的中馬券への最初の一歩。

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