【日曜 中山11R 第54回 京成杯】
(芝2000m 15:35発走)
◎1.ホルボッシュ
(父チチカステナンゴ、母父ヘクタープロテクター)
京成杯のポイントは…
1.マイナー種牡馬の仔がやたらと来る
2.ボトムに長距離向きのスタミナ血統
この2点です。基本的に、スピードの要求値が低く、スタミナと底力が重要という、いかにも中山芝2000mの重賞。同じ舞台設定でも、弥生賞の方はもう少しスピードが必要になりマイラーの台頭する余地が増しますので、その点で弥生賞と京成杯は大きく異なるレースと言えます。
まあ、それは弥生賞の予想コラムでまた指摘するとして、京成杯のポイントに戻ります。
【京成杯で好走したマイナー血統】
12年2着マイネルロブスト
(父ゼンノエルシド)
11年3着プレイ
(父ロックオブジブラルタル)
10年3着レッドスパークル
(父ニューイングランド)
09年1着アーリーロブスト
(父バブルガムフェロー)
09年3着モエレビクトリー
(父ゴールドヘイロー)
08年2着ベンチャーナイン
(父エイシンサンディ)
07年1着サンツェッペリン
(父テンビー)
07年3着アルナスライン
(父アドマイヤベガ)
06年1着ジャリスコライト
(父ファンタスティックライト)
06年2着トウショウシロッコ
(父アドマイヤベガ)
06年3着ネヴァブション
(父マーベラスサンデー)
【京成杯で好走した長距離血統内包馬】
13年1着フェイムゲーム
(母母父ディクタス)
13年3着ケイアイチョウサン
(母母父ネヴァーベンド系)
10年2着アドマイヤテンクウ
(母母父ネヴァーベンド系)
09年3着モエレビクトリー
(母母父ネヴァーベンド系)
08年1着マイネルチャールズ
(母母父ネヴァーベンド系)
06年2着トウショウシロッコ
(母母父ネヴァーベンド系)
06年3着ネヴァブション
(母母父ハイペリオン系)
いかにもこの時期の中山芝2000m重賞らしく、時計が速くなるより掛かった方がパフォーマンスが上がる血統、上がりの速い競馬より上がりの掛かる競馬に強い血統、すなわち、勝ち切れないことが多く、メジャーになりきれないマイナー血統が好走しているということが分かります。
また、母系に目を向ければスタミナの権化とも言われるネヴァーベンド系を筆頭に、長距離向きの持久力を備えた血統を底に持っている馬が地味に好走しているという傾向も浮かび上がります。
この傾向から、今年買える穴馬を探します。浮かび上がるのは◎1.ホルボッシュです。
チチカステナンゴに母父ヘクタープロテクターという配合。この父と母父だけでも主流のスピード競馬への対応力に疑問符が付きますが、逆にこういった鈍足血統の方が走りやすいのがこのレース。ここに限ればむしろプラス材料と考えることができます。
また、この馬の母母父ヴェイグリーノーブルはかなり古い馬ですが凱旋門賞の勝ち馬であるハイペリオン系。このハイペリオン系はかつてネヴァブションの母母父にも入っていましたが、ネヴァーベンド系のような長距離型スタミナ血統と言えます。ちょうど、昨年の天皇賞・春を勝ったフェノーメノの母母父がこのハイペリオン系でしたね。
若干、今の中山の芝とは脚質と枠順がマッチしていない点が気になりますが、前走の内容は極めて優秀だと思いますし、何よりも大きなリターンが期待できるタイミング。穴を狙うならコレでしょう。
境和樹
立教大学部法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。