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▼フローラSの血統ポイント▼
ディープインパクトが取りこぼすことが多いことも含めて、どちらかというとスピードよりスタミナに秀でた血統、軽さより重たさがイメージされるような血統が走りやすいのがこのレースの特徴。昨年も、欧州血統で道悪馬場に強いハービンジャー産駒がワンツーを決めています。
かつて4歳牝馬特別という名前で施行されていた頃も含めて、このレースで最も好成績を挙げているのが、ノーザンテースト系保持馬。
「母父アンバーシャダイ」は、06年10人気1着ヤマトマリオン、04年5人気1着メイショウオスカルなど3頭出走して2頭が馬券になっており、「母父ノーザンテースト」も95年7人気3着ジョウノカオルコ、96年5人気1着センターライジング、09年3人気2着ワイドサファイアなどの好走例があります。
そのノーザンテースト系は、今となってはストレートに父や母父に名前が出てくることはほとんどありませんが、代わりに、父母父や母母父に入って効果的な馬券に繋がっています。本質的なレース適性が高いと言っていいでしょう。
ちなみに、このレースは道悪実績馬が走りやすいという傾向もあります。
このことも、やはりフローラSにおける「重たさ」の重要性を示すもの。
なお、先ほど挙げたノーザンテースト系は、屈指の道悪血統としても知られています。道悪でパフォーマンスが上がるというノーザンテースト系の特徴も、このレースにおける「重たさ」の重要性を示します。
このように、フローラSでは、「重たい」馬に着目することが、穴馬指名に有益なのです。
今年のメンバーから、候補馬をピックアップ。
⑥ファストライフ
(母父チチカステナンゴ)
⑦デュッセルドルフ
(父ノヴェリスト)
⑧ラブラブラブ
(父オルフェーヴル)
⑨ハイヒール
(母母父ノーザンテースト)
⑬ヴェロニカグレース
(父ハービンジャー)
⑭ディアジラソル
(母母父ノーザンテースト)
⑯ノームコア
(父ハービンジャー)
⑥ファストライフは、イギリスやアイルランドでGⅠを制したロドリゴデトリアーノの流れを汲むスーパーホーネットを父に持ち、母父にはチチカステナンゴ。かなり欧州性の強い鈍重血統の持ち主です。
4角手前で反応が鈍くなりながら、ラストまでシッカリ脚を使えた前走を見る限り、距離の不安はないと思います。2走前にはアネモネS勝ちのハーレムラインと0.3秒差。前走も重賞で5着。相手なりに走れる個性を発揮すれば、ここでも複穴としての活躍が期待できます。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。