[函館記念(GⅢ)攻略ポイント]

函館記念は、長距離向きの持久力血統が強いレース。

昨年の勝ち馬ルミナスウォリアーの父メイショウサムソンは、現役時代に天皇賞・春を勝った馬。3着ヤマカツライデンの母父は、かつて菊花賞の御用達血統だったダンスインザダーク(ちなみに、父シンボリクリスエスも直仔のエピファネイアが菊花賞制覇)。2着タマモベストプレイも母母父にディクタスを持っていますし、そもそも馬自体、同年の万葉S(京都芝3000)の勝ち馬でした。
上記表からさらに遡っても、2012年は母父リアルシャダイのトランスワープが4人気で勝って、2着には8人気のマヤノトップガン産駒イケトップガン、3着はダンスインザダーク産駒の7人気ミッキーパンプキンと、コテコテのステイヤー血統で上位が独占されました。
2011年は4人気キングトップガン、12人気マヤノライジンのマヤノトップガン産駒がワンツー。
このように、菊花賞や天皇賞・春と縁のある血統、すなわち「長距離GⅠ血統」を持った馬が続々と馬券になっているのが、この函館記念というレース。実走距離の2000以上にスタミナと持久力の要求値が高く、その結果として長距離戦を予想する感覚が重要になるという構図です。
今年の候補馬は以下の通り。
①ブラックバゴ(母父ステイゴールド)
⑥エアアンセム(父シンボリクリスエス)
⑦トリコロールブルー(父ステイゴールド)
⑨カレンラストショー(母父ダンスインザダーク)
⑪マイネルハニー(母父ナリタブライアン)
⑫ナスノセイカン(母父ホワイトマズル)
⑨カレンラストショーは、母父ダンスインザダークで血統テーマをクリアする存在。初の重賞挑戦となった前走は12着も、差は0.6秒と着順ほど負けていません。気性的に滞在は向く印象があり、先月下旬に函館入りしてから、日・水と週2本づつ実に意欲的な調整が施されている点にも好感が持てます。前走大敗からの巻き返しに一票投じておくことにします。
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プロフィール

境和樹
立教大学法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。