[ローズS(GⅡ)攻略ポイント]
欧州血統が強く、また、上がり最速馬が毎年馬券に絡むローズS。
昨年の3着馬リスグラシューの母父アメリカンポストは、名前とは裏腹にイギリスの生産馬で現役時代は仏2000ギニーを勝っている馬。
その他、内包まで含めると16年11人気2着クロコスミア(母母父ナシュワン)、同年6人気3着カイザーバル(母母父ニジンスキー)、14年15人気2着タガノエトワール(母母父トニービン)などの穴馬もピックアップされます。
主にサドラー系とトニービン系が主力。その他、欧州性の強い血統には注意が必要です。
続いて脚質のポイント。ローズSといえば、上がり最速馬が毎年馬券に絡みます。
唯一、馬券圏内を外したのは12年4人気5着トーセンベニザクラですが、これは直線で前が壁になる致命的な不利があったもの。それを除けばパーフェクトで馬券になっており、さらに、上記回収率、好走例が示すように人気をまったく問いません。
そして、どんな馬が上がり最速を使うかに関しては、血統的なアプローチが可能。
上がり最速馬11頭のうち9頭が母父ノーザンダンサー系か母父サンデーサイレンス。残り2頭は母父トニービン、母父シャーポですから、母父欧州血統か母父サンデーサイレンスが、上がり最速候補になる可能性が高いと考えられます。
今年の候補馬は以下の通り。
⑤サラキア
(母父ロミタス)
⑪トーセンブレス
(母父ファルブラヴ)
⑬カンタービレ
(母父ガリレオ)
⑤サラキアでしょう。
母父がニジンスキー系ロミタスで血統傾向をクリアする存在で、これまで5戦のキャリアでうち3度、メンバー最速の上がりを使っているキャラクター。
キャリア1戦の身で臨んだチューリップ賞で、出遅れながら世代トップクラスの3頭に迫り、フローラSでも内で進路確保に手間取りながら4着。白百合Sは、完全な内前有利のトラックバイアスを勝ち馬に上手く使われた2着。最強の競馬をしたのはこの馬でした。前走楽勝もある意味で当然。
アッサリ勝って秋華賞戦線に名乗りを上げていい馬です。
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プロフィール
境和樹
立教大学法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。