[オールカマー(GⅡ)攻略ポイント]
先週のセントライト記念を見ても分かる通り、中山の非根幹距離は能力よりも適性の比重が大きい舞台。考えるべきことは、中山適性であったり非根幹距離適性であったり、“この舞台で”いかにパフォーマンスを上げられるかを考える必要があります。
昨年のルージュバックは分かりやすくて、エプソムC、毎日王冠と非根幹距離の重賞を連勝した後、根幹距離のレースで4連敗。そして、再び戻ってきた非根幹距離で復活というパターンでした。
もちろん、連敗のほとんどはGⅠ競走ですから、単純に適性の差だけが敗因とはいえませんが、それでも、非根幹距離適性があればこその復活劇だったことは確かです。
その他、有馬記念、日経賞の勝ち馬だったゴールドアクターや同年の中山記念勝ち馬だったヌーヴォレコルトなども非根幹距離実績にモノを言わせて好走しています。
1800、2200、2500あたりの実績に注意。それが中山なら尚良しというイメージです。
続いて血統の話。
先週、同じ舞台で行われたセントライト記念はロベルト系が重要血統で、今年もそのロベルト系が好成績を収めたわけですが、オールカマーにおける重要血統はロベルトよりもトニービンです。
昨年は不発に終わりましたが、人気馬、人気薄も含めて好走例が多いトニービン系。上記例以外では、13年2着メイショウナルト(父ハーツクライ)、11年1着アーネストリー(母父トニービン)など。特に内包馬には要注意です。
以上のテーマから今年の候補馬を抽出します。
①アルアイン
(セントライト記念2着)
②ダンビュライト
(父ルーラーシップ、AJCC勝ち)
③ガンコ
(日経賞勝ち)
⑧ゴールドアクター
(有馬記念勝ち)
⑨ミライヘノツバサ
(日経賞2着)
②ダンビュライトでしょう。
トニービン内包馬で血統テーマをクリアし、ここ中山芝2200で重賞AJCC杯を制覇。休み明けに良績がない点だけ気になりますが、舞台設定はこれ以上ないほど整っています。
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プロフィール
境和樹
立教大学法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。