[シリウスS(GⅢ)攻略ポイント]
昨年同様のテーマ設定。このシリウスSは、ダート戦に対する“鮮度”が問われます。芝の実績を持っている馬、ダートでまだ底を見せていない馬を買うのが正解。
その他の例を挙げると、15年2着ダノンリバティは、毎日杯2着の実績があり、2走前が初ダートだった馬。09年は、8人気2着ダークメッセージ(日経新春杯2着)、4人気3着ゴールデンチケット(毎日杯2着)が同時好走しています。
このレースは、つい最近まで芝を使っていた馬や、過去に芝の重賞で好走経験のある馬が狙い目。
ダートばかり使われてきているスペシャリストよりも、これからスペシャリストになる可能性を残している馬の方が期待値が高いわけです。
シリウスSは、前走条件馬の成績が非常に良いレース。総合成績は成績【6-1-1-13/21】勝率28.6%、連対率33.3%、単回率173%、複回率101%。出走数がそれなりにあることも考えると、破格と言っていい好成績です。
これも、やはり“鮮度”という観点から解釈することができますよね。ダートのオープンや重賞でバリバリやっている、または頭を打っている馬より、下から上がってくる馬の方をよっぽど警戒すべき。
なお、一般的には、「前走オークランドRCT組」と、レースを固定して強調されることが多いですが、それは事実として否定はせずとも、“鮮度”というファクターを意識すれば、特にレースを固定する必要はないと考えられます。
もうひとつ、“鮮度”の重要性を証明する傾向があります。それが非・リピーター性。
昨年も、前年覇者のマスクゾロが7着に凡走。その他、上記表の通り、過去の好走馬が軒並み翌年以降の出走で着順を落とします。
着順を落とした結果としてまだ馬券にはなっているというケースもあり、厳密な意味での非リピーター性とは言えませんが、過去好走馬がこれだけ判で付いたように着順を落とすレースも珍しい。
これも、最初の年は鮮度を武器に好走できるが、翌年以降はその鮮度を既に失っているから着順が下がるという構図で説明ができます。
これだけ材料が揃えば、このレースで求められる要素が“鮮度”であることは明白と言っていいでしょう。
今年、“鮮度”というファクターを満たす穴馬候補は……
①ミキノトランペット
(前走条件馬)
④ムーンクレスト
(今回が初ダート)
⑯ウェスタールンド
(2走前が初ダート)
つい最近まで芝を使っており、前走で条件戦を勝ち上がったばかり。⑯ウェスタールンドがまさに絶好の穴馬パターン。
同じネオユニヴァース産駒ピオネロもこのレース好走馬。そして、そのピオネロが2着した当時が、やはり同じようにダート3戦目でした。
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プロフィール
境和樹
立教大学法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。