[府中牝馬S攻略ポイント]
最近の府中牝馬Sを振り返ってみると、母系の底に重たい欧州血統を持った馬が頻繁に好走していることが分かります。
昨年の勝ち馬クロコスミアの母母父ナシュワンは、フランス産で現役時代にキングジョージを勝っている馬。種牡馬としてもバゴやスウェインといった底力型の重厚な産駒を輩出しています。
3着アドマイヤリードの母母父ケンマールは現役時代にジャックルマロワ賞を勝ったほか、種牡馬になってからケンドールやハイエストオナーといった重たい馬を出しています。
その他、勝ち切ってはいませんが、14~16年と続けて馬券になったスマートレイアーも、母母父グルームダンサー(フランスGⅠ勝ち馬)でこのテーマに該当。
特にナスルーラ系の重厚血統を血統表の底に持った馬が好走するのが、最近の府中牝馬Sの傾向。レース自体は上がりの速い極軽競馬になりがちですが、血統的には底力のバックボーンが必要だということがわかります。
今年なら、このあたりが該当馬。
①クロコスミア
(母母父ナシュワン)
③ソウルスターリング
(母母父ダッシングブレード)
④ディアドラ
(母母父マキャベリアン)
⑤キョウワゼノビア
(母母父ニジンスキー)
⑧アドマイヤリード
(母母父ケンマール)
母母父にイギリスGⅠ勝ち馬ダッシングブレードを持ち、母スタセリタはフランスGⅠ勝ち馬の③ソウルスターリング、その完全復活に一票投じます。オークスを勝って以降、長らく勝ち星から遠ざかっているこの馬ですが、前走のクイーンSは復調のキッカケになりそうなレース。
当時の回顧コラムでも書きましたが、34.4-37.2-34.6秒のラップ推移は、圧倒的に差し馬が有利な流れ。それを番手から粘り込んで3着は強調できる内容です。
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プロフィール
境和樹
立教大学法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。