[ファンタジーS攻略ポイント]

クラシックを狙うようなスケールや底力は不要のレース。完成度と荒れ馬場対応力という2つの要素を満たすダート的馬力血統が何よりも重要になります。

大物感こそないものの、芝、ダートを問わず堅実に走れるキンシャサノキセキ、ダイワメジャーやクロフネといった種牡馬が好走していることが、このレースの本質をよく表していると言えるでしょう。
必要な要素はダートでも走れるくらいの“馬力”です。


米国血統の主力であるボールドルーラー、ストームキャットの血も暗躍。これも、完成度の高さとダート的な馬力が求められるということを示す傾向と考えられます。

補足として、このレースにおけるディープ産駒の成績も見ておきましょう。
15年に1~3着を独占しており、総合成績は【1-2-1-7/11】。連対率27.3%は悪くない数字ではありますが、人気を上回って馬券になった馬は、全て上記「ダート的馬力血統保持・内包」のテーマも満たしていました。
逆に、人気を裏切って凡走した馬を見てみてると、あまり米国的な馬力の要素がなく、どちらかというと欧州性が強い配合の馬が多い。
クラシックの主力血統であるディープ産駒の傾向を見ても、このレースの本質は明らかだと言っていいでしょう。
今年の候補馬は以下の通り。
③ジュランビル
(父キンシャサノキセキ)
⑥レーヴドカナロア
(父母父ストームキャット)
⑦ヴァニラアイス
(父キンシャサノキセキ)
③ジュランビルは、昨年の勝ち馬ベルーガと同じキンシャサノキセキ産駒で、母父ヴァイスリージェント系デピュティミニスターで米国的な馬力をクリアする配合。このレース向きの早熟性と馬力を感じさせる馬で、穴を開ける可能性を大いに秘めていると考えられます。
【出馬表・オッズはこちら】
「競馬成駿」はコチラ!


境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。