[武蔵野S攻略ポイント]

フェブラリーS、ユニコーンSと同じ東京ダ1600で行われる武蔵野S。しかし、その中身は残り2つのレースとは異質。そのことは血統面にハッキリ表象されます。
まず、武蔵野Sは、父米国血統が圧倒的に重要なレース。

もう少し遡れば、12年1人気1着イジゲンがエンパイアメーカー産駒。10年6人気1着グロリアスノアはプリサイスエンド産駒でしたし、09年5人気1着ワンダーアキュートはカリズマティック産駒。09年11人気2着ダイショウジェットはクリプティックラスカル産駒。
このレースにおいて、米国性の強い血統が強いことは明確。現役時代にアメリカで活躍した馬、産駒がアメリカで大レースを制しているような血統を父に持っている馬は重要視しなければなりません。
もっとも、フェブラリーSもユニコーンSも、米国血統の好走が多いレースですから、ここまでは上半期に行われる同じ舞台で行われる2つの重賞と差異はありません。
しかし、決定的な差が出るのはサンデー系の取捨。
ゴールドアリュールを筆頭に、フェブラリーS、ユニコーンSで鬼のような活躍を見せるサンデー系ですが、武蔵野Sになるとガクンと信頼度が下がります。

昨年、1番人気を裏切って12着に大敗したサンライズノヴァは同年のユニコーンS勝ち馬。10年、11年と2年続けて人気を裏切ったシルクフォーチュンは翌年のフェブラリーSで2着。ともに東京ダ1600に対する適性がありながら、このレースで能力を発揮することができませんでした。
こういった具体例を含めてみれば、いかに武蔵野Sとサンデー系の相性が悪いか、よく分かると思います。
反・父サンデー、父米国血統重視。このテーマで、今年の候補馬をピックアップしましょう。
③クインズサターン
(父パイロ)
⑧ルグランフリソン
(父スマートストライク)
⑨ストロングバローズ
(父マインシャフト)
⑬メイショウウタゲ
(父プリサイスエンド)
⑯インカンテーション
(父シニスターミニスター)
⑬メイショウウタゲは、父がフォーティナイナー系プリサイスエンド。昨年のこのレースは8着も、スローペースの内枠でモタモタしている間に勝敗が決してしまったような競馬。最後まで地味に脚を使っており、内容そのものは悪くなかったと見ています。
ここ2戦、別馬のような安定感を見せて臨む血統的適条件。ここなら重賞でもヒケは取りません。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。