◆10R ユートピアS(芝1600m)
次走注目:クィーンズベスト
(5人気3着)
道中で11秒台のラップが並ぶ好時計決着。まず、レースの質自体が高い。加えて、1、2着がともに内を立ち回った馬だったことにも注目。外を回した組にはかなり苦しい競馬だった。中でも、この馬は直線で前が開くまでに時間がかかり、だいぶ踏み遅れたところもあった。以前は詰めの甘いキャラクターが定着していたが、武豊騎手とはよほど手が合うのだろう、彼が乗るようになってから別馬のような決め手を使えるようになっている。長欠明けを叩いた次走は順調に着順を上げてくる。
◆2R 2歳未勝利(芝1800m)
次走注目:カレンブーケドール
(1人気3着)
この鞍上らしく、内目をロスなく立ち回ったところ、直線で行くところ行くところ全て壁になるという散々な詰まりっぷり。ひとこと、この一戦に関しては参考外と見ていい。時既に遅しながら、馬群がバラけてからは鋭い脚を使っており、初戦の内容も合わせて未勝利では完全に能力上位。次走はアッサリ巻き返してくることだろう。
◆5R 2歳新馬(芝1600m)
次走注目:ルプリュフォール
(1人気1着)
松永幹厩舎らしい坂路を中心とした調整。最終追切ではジョッキーが騎乗して4F53.6-12.1秒を一杯で計時。0.4秒先着した相手は新馬戦で勝利したモンペルデュだったことからも、能力の高さは確かだろう。494キロの雄大な馬体でパワーも豊富に有する体付きで、キレも抜群。まさに言うことなしの素質馬。早めに先頭に立っても、幼さを感じない走りで前向きさも好感。まだまだ良化が見込める体付きで、次走のみならず先々まで楽しみな1頭。
◆6R 2歳新馬(芝1200m)
次走注目:ウォーターリベルテ
(1人気8着)
逆にこちらは人気を裏切る結果。内容も芝1200m戦で前半37.3秒と超が付くスローペースでキレ負けした形。走破時計的にも平凡なメンバー構成であったことを踏まえても、不甲斐ないと言える結果。ただ、武幸四郎調教師が武豊騎手に依頼しているあたり、何かしらの手応えがあってのも。動きを見る限り、少し硬さがあり、芝よりもダート向きの印象。
ゲートでもスムーズに発馬出来ており、スピード感も悪くはない。次走、パワーのいる芝、もしくはダート替わりを狙いたい。
◆11R フルーツラインC(芝2600m)
次走注目:ミルトプレスト
(5人気2着)
前後半6R72.5-74.0秒という長距離戦らしからぬ前傾ラップ。先行馬が総崩れになる中、この馬はタイミングよくマクリを打って一旦は完全に先頭、押し切るかに見えた。しかし、この馬でもまだ仕掛けが早かったようで、最後は溜めるだけ溜めた差し馬の強襲に屈して2着と惜しい結果に終わってしまった。それでも、休み明けを除けば長距離戦での安定感は抜群で、今後も地味ながら馬券に絡む走りが見られそう。現級勝ちが中山芝2500m。ローカル帰りが盲点になるようなら、適条件で狙える。
◆8R 3歳上500万下(芝1200m)
次走注目:メジェールスー
(1人気6着)
名牝エイジアンウインズの仔にしては出世が遅れている印象が強いものの、ここにきてだいぶ常識に掛かってきている。着順を落としてしまった今回も、ハイペースの差し決着にあって、やや強引とも思える早め先頭策で先行馬最先着なら内容は悪くない。未勝利勝ちは京都で挙げており、主場替わりでも問題はなく、そろそろ500万クラスは突破できそう。