[チャレンジC攻略ポイント]
昨年から阪神芝2000で施行されるようになったこのレース。まだレースそのもののサンプルが少ないので、ここでは阪神芝2000重賞を総合的に分析し、共通する傾向を探っていくことにします。
そして、直近の阪神芝2000重賞で支配的な位置を占めている血統、すなわち、この条件におけるトレンド血統が「母系米国血統」。
今年、阪神芝2000で行われた重賞は3鞍。その中で効果的な働きを見せているのが、母系米国血統。
もう少し遡ると、昨年のマーメイドSで2着したクインズミラーグロが母父インエクセス(現役時代に米国GⅠを4勝)。昨年の大阪杯を勝ったキタサンブラックは母母父にジヤツジアンジエルーチ、同7人気2着ステファノスは母母父シーキングザゴールド。
阪神芝2000重賞は、中盤から淀みなくレースが流れやすく、だいたい4~5ハロンの間、脚を使い続ける持続力が求められます。その持続力をどう表現するかの問題になったとき、この条件では米国的なダートっぽい持続力がピッタリ合うという構図が生まれるわけです。
今年のメンバーで「母系ダート血統」のテーマを満たす馬は以下の通り。
①マルターズアポジー
(母父オールドトリエステ)
②マウントゴールド
(母父マウントリヴァーモア)
⑤ダッシングブレイズ
(母父オナーアンドグローリー)
⑦ロードヴァンドール
(母父ストームキャット)
⑤ダッシングブレイズは、母父オナーアンドグローリーがマンノウォー系で、現役時代に米国GⅠメトロポリタンHを勝っている馬。母系米国血統のテーマを満たします。
近走は58キロの酷量を背負っての競馬。前走は休み明けでもありましたし、参考外と考えていいでしょう。叩き2戦目、56キロへの斤量減と条件は明らかに好転。久々に重賞勝ち馬らしい走りが期待できそうです。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。