行きたい馬が外、下げたい馬が内という構成で、外目からの切れ込みが急になりそう。外枠を引いた先行馬、コース実績、鉄砲実績と揃ったこの馬が穴候補筆頭だ。去年の同開催の当該コースを席捲した父サンデー系で、ダート寄りの血統が入っているという好走傾向にも合致。

それほどの人気薄とはならなそうだが、好走確率は結構ある穴馬。内回り得意のステイゴールド産駒で、翌月ＡＪＣＣを勝つことになるダンビュライトと、同コースのサンタクロースＳで0秒2差に渡り合った。逃げにこだわる馬ではない。

昇級戦での距離延長だが、血統からはマイル向きで千六になるのはプラス。人気どころの脚質が後ろ掛りで、前で立ち回れる利が大きい。甥ミッキーアイル、姪アエロリット、従妹ラッキーライラックというかなりの名門だ。

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水上学

MIZUKAMI MANABU

東京大学卒。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を「絶対評価」と「相対評価」に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。また多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けている。現代競馬を語る上でもはや欠くことのできない最重要人物である。現在、ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説など多媒体で活躍中。