[中日新聞杯攻略ポイント]

中京芝2000で行われる重賞といえば、キングマンボとグレイソヴリンが2大血統。これ自体は疑いないものと見ていいでしょう。

この系統らしく、該当馬の数が多く、その中から何かしらが来るという状況。ヒキを問われる面があるのは厄介ですが、ストレートに好走例が多いので、やはりマークは怠れません。

ハーツクライ産駒を筆頭に、内包馬が多いのは特徴的。さらに、直近に行われた今年の金鯱賞で、同系統絡みがワンツーを決めているという直近性も見逃せません。
というわけで、基本的にはこの2系統が重要。これだけの実績があるわけですから、来られても文句は何も言えません(もっとも、今年は久しぶりにキングマンボ系保持馬が1頭も出走していません。これは2012年の金鯱賞以来のこと)。
ただ、最近、この2系統以上に重要性が高いのではないか? と考えている系統があります。それが
ボールドルーラー系保持・内包馬
というテーマ。

今年の金鯱賞の際にも指摘した通り、最近の中京芝2000重賞では、総じてダート的な馬力が求められやすくなっています。
今年の愛知杯を6人気で勝ったエテルナミノルはダート寄りの適性が強いエンパイアメーカー産駒でしたし、昨年、金鯱賞と中日新聞杯を連続好走したロードヴァンドールは、母父がストームキャット。
また、愛知杯では、レイホーロマンス、サンソヴールとと、2年続けて地方からの出戻り馬が穴を開けています。
その流れにマッチしているのが、米国性の強いボールドルーラー系だと考えれば、上記好走例も納得できるもの。
広く「米国性の強い血統」と括るのもアリだと思いますが、基本的には、ボールドルーラー系が最有力と考えていいでしょう。
今年の候補馬は以下の通り。
③グレイル
(父ハーツクライ)
⑥ハクサンルドルフ
(母母父シアトルスルー)
⑨レイホーロマンス
(母母父シアトルスルー)
⑩ショウナンバッハ
(母母父ジヤツジアンジエルーチ)
⑬スズカディープ
(母父シアトルスルー)
⑭マイスタイル
(父ハーツクライ)
穴候補は⑥ハクサンルドルフ。母母父にボールドルーラー系を持って血統テーマをクリアする存在です。
現役屈指の道悪巧者として知られる馬。それが近2走は東京の高速馬場を走らされて凡走、これは適性の違いと割り切っていいでしょう。パワーの要求値が上がる中京へのコース替わりは大歓迎。
2000の距離自体は問題ないと思います。新潟大賞典も直線で前がつかえ気味になって脚を余していました。残る課題はコーナー4つのコースへの適性。それさえこなせば台頭のシーンがあるでしょう。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。