[朝日杯FS攻略ポイント]

まずはディープ産駒。阪神芝1600で施行されるようになって、その存在感は確実に強まっています。

15年は出走馬ナシ。これまで5頭出走し、うち3頭が勝っているディープ産駒。
同じコースで行われる阪神JFでも、11年ジョワドヴィーヴル、14年ショウナンアデラ、そして先週のダノンファンタジーと3勝を挙げていることから、このコースで行われる2歳GⅠ全般で、ディープ産駒は見逃せない存在であることに疑いはありません。
今年は、牝馬ながらこのレースに挑戦してきたグランアレグリアが、唯一の父ディープインパクト(母父も含めればファンタジストもいますが)。う~ん……普通に来てしまいそう。
その一方で、先週の阪神JF同様、このレースでもマイルより短い距離に実績を持つ人気薄の好走が目立つことも見逃せません。

毎年、1頭は馬券に絡む1400実績馬。しかも、14年2着アルマワイオリ、16年3着ボンセルヴィーソを除いた3頭は、いずれもマイルに出走経験すらありませんでした。昨年のタワーオブロンドンは別として、ド人気薄が絡むとすれば、だいたいこのパターン。
先週の阪神JF同様、どうしてもスケールが重視される結果、距離が長そうと思われる馬は必要以上に嫌われる傾向にあり、結果的にそれが人気薄を生み、高配当に繋がるという図式。
牡馬の場合、暮れのホープフルSがGⅠに昇格したことで、朝日杯FSのクラシック直結度は、牝馬の阪神JFより低下する可能性が考えられます。それだけに、より一層、完成度勝負の色合いは濃くなり、結果的にマイルより短い距離で実績を残している馬の期待値は高まるといえるでしょう。
堅実なディープ産駒②グランアレグリアは仕方ないとして、残る空席2つに滑り込む可能性を秘める穴馬を「1400実績馬」から探したいレース。候補馬は……
④ドゴール
(1400で新馬勝ち)
⑧ディープダイバー
(1400【1-2-1-0】)
⑨イッツクール
(ききょうS勝ち)
⑬ニホンピロヘンソン
(もみじS勝ち)
⑭ファンタジスト
(京王杯2歳S勝ち)
人気の盲点は④ドゴール。
1400で勝ち鞍があり、血統的にも、父サクラプレジデント、母父ブラックタイアフェアーというマイナー配合がいかにも魅力的。スケールという点では完全に見劣りますが、その分を完成度で補って着順を上げるのが、2歳GⅠの穴パターン。
グランアレグリアの2着したサウジアラビアRCも、相手が強すぎただけで、この馬も見所のある走りはしていました。人気落ちなら狙い目になります。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。