新馬戦勝ちは翌日の未勝利戦（同じ内回りのマイル）より0秒6も速かった。前走は休み明けに加え、小柄な馬なので終いの坂がこたえたのではないか。京都なら変わるし、去年同開催の当該コースはディープ産駒の天下だった。

前走はきつい展開を2番手からよく粘った。中山では連対こそないが安定しており、今回は7番が控える競馬を示唆していて、隣の4番がハナ濃厚、そのため番手に付け易い。流れ込みに期待したい。

一族にミッキーアイル、アエロリットらがいる良血で、兄姉のレッドライジェルは1600万、レッドセシリアは阪神ＪＦ3着と活躍。自身1年前の同舞台で0秒1差3着もある。中山マイルは言われるほど外枠不利ではなく、後ろから行く馬が内に多い上に外目の枠に先行馬が揃ったことで位置も取り易いだろう。ディープ産駒に意外と向いたコースでもあり、伏兵視。

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水上学

MIZUKAMI MANABU

東京大学卒。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を「絶対評価」と「相対評価」に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。また多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けている。現代競馬を語る上でもはや欠くことのできない最重要人物である。現在、ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説など多媒体で活躍中。