[日経新春杯攻略ポイント]
一線級の実力馬が出走するケースが少ない冬場の重賞。しかも、ハンデ戦ということで実績はほぼ不要。もう少し言えば、本質的なスタミナもあまり要求されません。
まず、このレースの本質を示す傾向が、「前走条件馬」が馬券になるケースが非常に多いということ。中には1000万クラスを勝ったばかりの馬もいるほど。
実績馬が能力的にそう抜けていないことに、軽ハンデの恩恵も相まって格下馬の逆転が起こりやすくなります。
ただ、上記格下馬の好走例を見ていただけるとお分かりのように、このレースは格下馬でも人気になります。そして、順当に結果を出すことが多い。その意味で、この傾向はレースの本質こそ示すものの、馬券的にはもうひと捻りしたいところ。
そこで、穴馬を引っ張り上げるのに重宝するポイントが、ダート的要素。
昨年も、前走で久しぶりに芝を使ったガンコが7人気で3着。2着ロードヴァンドールも母父ストームキャット。さらに遡っても、ゴールドアリュール産駒が2頭馬券になっていたり、アドマイヤドン産駒が勝っていたりと、血統や実績からダート的要素を持った馬が頻繁に穴を開けていることが分かります。
これは、土曜日のフェアリーSと共通する傾向。時計が掛かる設定になりやすい冬場の重賞では、軽いスピードはほとんど求められず、パワーの重要性が増します。その結果としてダート的な要素を持った馬がパフォーマンスを上げやすくなるのです。
ダート的要素を持った馬を狙いたいレース。今年の候補馬は……
⑥サラス
(母父タピット)
⑦ガンコ
(ダートで3勝)
⑫メイショウテッコン
(母父レモンドロップキッド)
⑮ロードヴァンドール
(母父ストームキャット)
⑯ムイトオブリガード
(初勝利がダート)
⑯ムイトオブリガードは、初勝利をダートで挙げ、その後しばらくダートを使って経験を積み、芝に転向して重賞路線に辿り着いた馬。昨年のガンコと似たイメージで、このレースに対する高い適性があると判断できます。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。