ダートなら千四でも千二でも前に行ける。今回は前に行ける馬が内の1番と自分くらいしかおらず、1番を行かせてこれを見ながらの競馬になるだろう。マークしやすいポジションが取れる。父は去年同開催の当該コースで好走目立ったエーピーインディ系、母父は真冬に強いマンハッタンカフェ。

去年は軽ハンデで2着のあと、ＧⅠ以外は大崩れがないのは立派。牡馬と伍しての小倉記念、中日新聞杯でも、見せ場は作った。決してフロックではなかった。52キロでこの相手なら、むしろ恵まれたとみていい。今年も警戒。

ある程度人気になりそうだが、単勝10倍くらいは付くだろう。春は重賞で掲示板を取れる能力を発揮も、ひと息足らず。長い休み明けの前走を叩いて良化なら、このクラスにいる馬ではない。父が安田記念2着をマークした東京マイルでチャンス。

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水上学

MIZUKAMI MANABU

東京大学卒。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を「絶対評価」と「相対評価」に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。また多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けている。現代競馬を語る上でもはや欠くことのできない最重要人物である。現在、ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説など多媒体で活躍中。