[きさらぎ賞攻略ポイント]
きさらぎ賞は、母系に貧弱気味なスピード血統を持った馬を狙いたいレース。
昨年も、1、2着馬はともに短距離色の強いフォーティナイナー系。それ以前を見ても、ミスプロ系やダンチヒ系を中心に、スピードの持続力に長けた短距離血統が続々と好走馬を送り込んでいます。表には挙げませんでしたが、16年の勝ち馬サトノダイヤモンドの母父オーペンも、現役時代にフランスで1200mのGⅠを制した実績がありました。
イメージ的には、少し貧弱に見える一本調子なスピードタイプが狙い目になると考えていいでしょう。
そもそも、きさらぎ賞は、毎年、「近2走以内に33秒台の上がりを使っている」という要件を満たす馬が好走するレース。
昨年も2着グローリーヴェイズがこれに該当していましたが、17年1人気2着サトノアーサー(前走32.7秒)、16年1人気1着サトノダイヤモンド(前走33.9秒)、16年4人気2着レプランシュ(前走33.1秒)なども該当パターン。
まだそう多くないこの時点のキャリアにおいて33秒台の上がりを使っているということは、スローの上がり比べ、軽い高速馬場など、底力やスタミナがあまり必要のない舞台で好走してきているということ。
ハイペースから上がりの掛かる過酷な競馬や、上がりが出にくい重たい芝で好走した経験はあまり必要ない。すなわち、きさらぎ賞自体が“軽さ”がテーマになりやすいんですね。
このことから、血統的には、スピードに秀でた、言い方を変えれば一本調子とも言えるスピード&持続力血統の重要性が高まるという構図が生まれます。
というわけで、母系にスピード&持続力血統を持っている馬に注目。
④ダノンチェイサー
(母父ロックオブジブラルタル)
⑦アガラス
(母父ブラックホーク)
今年はこの2頭が候補馬になります。
本命は④ダノンチェイサー。
母父にスピード型のダンチヒ系ロックオブジブラルタルを持ち血統テーマをクリアする存在。自身、前走でスローの上がり比べから33.5秒の脚を使って勝っています。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。