【日曜 東京11R フェブラリーS】
(ダ1600m 15:40発走)
まず、フェブラリーSで一番顕著な血統傾向を指摘します。それは、「ロベルト系保持馬が強い」ということ。父か母父にロベルト系を持っている馬が、毎年のように馬券圏内に突入し、穴馬券を演出しているんですね。
【ロベルト系保持馬の好走例】
13年9人2着エスポワールシチー
(母父ブライアンズタイム)
11年3人2着フリオーソ
(父ブライアンズタイム)
11年4人3着バーディバーディ
(父ブライアンズタイム)
10年1人1着エスポワールシチー
(母父ブライアンズタイム)
10年2人3着サクセスブロッケン
(父シンボリクリスエス)
09年6人1着サクセスブロッケン
(父シンボリクリスエス)
08年7人2着ブルーコンコルド
(母父ブライアンズタイム)
08年3人3着ワイルドワンダー
(父ブライアンズタイム)
07年3人1着サンライズバッカス
(母父リアルシャダイ)
07年2人2着ブルーコンコルド
(母父ブライアンズタイム)
昨年も該当馬2頭のうちの1頭であるエスポワールシチーが9番人気2着。逆を引いてしまい悶絶しましたが、ロベルト系が強いというテーマさえ知っていれば、人気落ちの実力馬を9番人気というオイシイ位置で買うことができたわけです。
また、馬券圏内に入れなかった2012年も、シンボリクリスエス産駒のダノンカモンが3着からハナ差の4着。本当に際どい上げ下げまで持ち込んでおり、また、もう1頭の該当馬だったエスポワールシチーも5着と掲示板確保。やはりこのレースとロベルト系の相性の良さを表したと言ってもいいでしょう(フェアじゃないので書いておきますが、もう1頭スマイルジャックもいましたが、これは14着に敗れています)。
また、これとは別に気になる血統があります。それが『ボールドルーラー系』です。
【ボールドルーラー系保持馬の好走例】
13年3人1着グレープブランデー
(母父ジヤツジアンジエルーチ)
12年7人1着テスタマッタ
(父タピット)
10年5人2着テスタマッタ
(父タピット)
09年3人2着カジノドライヴ
(父マインシャフト)
たしかに、ロベルト系に比べて好走例は少ないのですが、現在保持馬が2連勝中で、決して多くない該当馬の中からコンスタントに馬券に絡んでいる点は見逃せないかなと。2011年の勝ち馬トランセンドがワイルドラッシュ産駒だったことも合わせて考えると、「近年のフェブラリーSでは、コテコテの米国血統の重要性が上がってきている」と言えるのではないか、週中に改めて検討した結果、そう思うに至った次第です。
ロベルト系、ボールドルーラー系まで含めて今年の出走馬から買うかどうか検討する馬を探すと…
2.ベストウォーリア(父マジェスティックウォリアー)
3.ソロル(父シンボリクリスエス)
8.グランドシチー(母父ブライアンズタイム)
14.ダノンカモン(父シンボリクリスエス)
このあたりが浮かび上がります。
ここで、改めて今年のフェブラリーSを見てみます。
ジャパンカップダートでお世話になったベルシャザール、さらにホッコータルマエ、ニホンピロアワーズ、ワンダーアキュート。上位がかなりシッカリしている印象の強い今年のフェブラリーS。まともにやって穴馬に空席があるか、非常に微妙なところでしょう。であれば、有力馬のどれかに何かあった際の3着滑り込みの可能性を追った穴馬より、「まともにやって強力上位馬を逆転し得る馬」を買って、複勝はもちろん、単勝ボーナスまで期待する方が効率的だと考えるに至りました。これが今年の境の決断。
ようするに、穴馬の滑り込みに関して、上位馬のミス待ちというスタンスでは期待値がかなり低いと見たということです。ベルシャザール以外はマイル適性に疑問が残ると思いますが、メンバーを見渡した際、その適性の差をかいくぐって逆転できる馬を探すと、意外に容易ではないと思うわけです。ならば、適性はもちろん、能力的にも上位馬とガチンコでやって対等に戦える馬を探し、ミス待ちではなく地力で馬券圏内に飛び込んでくる馬を探した方が、結果的に的中へと近づけるのではないかという考えに辿り着いた次第です。
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プロフィール
境和樹
立教大学部法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。