[天皇賞・春攻略ポイント]
天皇賞・春といえば「ハーツクライ」。血統的には、ほぼこの一択と考えていいでしょう。
人気馬、人気薄も含めてこれだけの馬が好走しているという事実が、ハーツクライの天皇賞・春適性を証明しています。
同じトニービン系サンデーのミスキャスト(12年14人気1着ビートブラック)、アドマイヤベガ(09年4人気2着アルナスライン)も好走馬を出していますから、大きな括りとして「トニービン系サンデー」が高い適性を持っていると考えられますが、出現可能性を考えると、やはりハーツクライ産駒の重要性が最も高いと言っていいでしょう。
天皇賞・春は、ハーツクライ産駒の中で最も買う価値の高い馬を選ぶレース。
そして、その選択の際に重視したいのが、「2度目のチャレンジで最も高いパフォーマンスを叩く可能性が高い」ということ。
このように、天皇賞・春で馬券になったハーツクライ産駒は、2度目の挑戦で一番高いパフォーマンスを出していることが多い(昨年のシュヴァルグランは2年連続2着も、昨年は1人気を下回る2着)。
ひとつの理由として考えられるのが「斤量」。上記の好走例の中で、シュヴァルグラン、フェイムゲーム、フェイムゲームの3頭は、いずれも4歳時に初めて天皇賞・春に出走、同時に、初めて58キロの斤量を背負って走ることになりました。
56キロから57キロの1キロは大きな影響がないのですが、57キロと58キロの1キロ差はその字面以上に大きいんですよね。
まずはハーツクライ産駒を候補馬として抽出。その中で、2度目の天皇賞・春出走の馬がいれば尚良し、このスタンスで攻めたい今年。
①チェスナットコート
⑥カフジプリンス
絶好球は①チェスナットコート。
昨年のこのレースでは5着に敗れましたが、それまで57キロすら背負ったことがない中で、いきなりの58キロはさすがに堪えたでしょう。むしろ、掲示板確保なら血統通りのレース適性は証明したと考えるべき。
その昨年が日経賞2着からの臨戦だったのに対し、今回は日経賞9着からの臨戦。一見すれば昨年以上のパフォーマンスを見せられるか微妙ですが、その前走は海外帰り緒戦で目一杯の仕上げでなかったはず。狙い通り、ひと叩きしての今回が勝負処。最内枠を引くという幸運にも恵まれました。買いのタイミングが訪れたと判断していいと思います。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。