[函館記念攻略ポイント]

06年のエリモハリアーを最後に1番人気が連敗中。ステップレースである巴賞組も10年以降未勝利で、父ミスプロ系も【0-2-3-28】と勝ち切れない……と、何かとネガティヴデータが多い函館記念。それもあって、毎年のように人気薄が飛び込み高配当決着となります。
そんな函館記念の血統傾向といえば、ロベルト系と長距離血統。

昨年は勝ち馬エアアンセムを、一昨年は7人気3着ヤマカツライデンを送り込んだシンボリクリスエスを筆頭に、内包馬も含めて最近の好相性ぶりが目覚ましいロベルト系。
他の重賞ではまず出番がないマヤノトップガン産駒が別馬で連続好走したことも含めて、このレースにおける存在感は特筆ものと言っていいでしょう。
そのマヤノトップガンといえば、天皇賞・春を制した晩成型ステイヤー。函館記念は、こういった長距離適性のあるスタミナ血統も走りやすいレース。

ロベルトの項で紹介した昨年13人気3着エテルナミノルの母母父はリアルシャダイ。これも含めて、ステイヤー色の強い血統が頻繁に来るのもこのレースの特徴です。
サンデー系ほど脚の速さがなくスタミナに振れたロベルト系が主力を占め、マヤノトップガンやダンスインザダークといったスピード不足のスタミナ血統が複数回好走。古くはエリモハリアーが3連覇した函館記念。これらのことが示す通り、全体的に鈍足スタミナ性の強いレースと考えていいでしょう。
今年も、ロベルト系と長距離血統に的を絞って候補馬を抽出。
①レッドローゼス(父ステイゴールド)
②アメリカズカップ(父マンハッタンカフェ)
③ブラックバゴ(母父ステイゴールド)
⑥マイネルファンロン(母母父ブライアンズタイム)
⑧メートルダール(母父シルヴァーホーク)
⑩ステイフーリッシュ(母母父シルヴァーホーク)
⑧メートルダールは母父にロベルト系シルヴァーホークを持って血統テーマをクリアする存在。
このレース向きの鈍足スタミナタイプで、3走前のAJCCではシャケトラ、フィエールマンといったA級馬と0.1秒差の競馬をした馬。本質的な能力で見劣ることもなく、人気の盲点になっている今回は十分狙いが立つと見ています。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。