[クイーンS攻略ポイント]
クイーンSといえば、キングマンボとグレイソヴリン系の2強対決が基本的な構図。
まずはキングマンボ系。牝馬限定重賞に強いことは、既に各所で指摘している通り。このレースでもコンスタントに馬券に絡む活躍を見せており、12年には、人気薄も含めて母父キングマンボ系で1~3着を独占しています。
昨年は候補馬が馬券になることはありませんでしたが、7人気トーセンビクトリーが2着とクビ+クビ差の僅差4着と人気以上の走りを見せています。
そのキングマンボ系を追い駆けるもうひとつの有力血統がグレイソヴリン系。
グレイソヴリン系というと、どうしてもトニービン一択とイメージしてしまうところですが、このレースに関してはトニービンのみならず、他のグレイソヴリン系も万遍なくきています。
消耗戦に強いことから、アクセルの踏み出し地点が早くなり、結果的にゴール前まで長く脚を使い続ける必要が生じるローカル開催は、グレイソヴリン系の特徴が存分に活きる舞台。ここでもその存在感を発揮します。
昨年が欧州血統の上位独占という結果に終わったレースですが、その昨年の結果だけで方針を変えるのはやや早計かと感じます。今年もキングマンボ系とグレイソヴリン系を重視して候補馬を選択。
⑤メイショウショウブ
(母父キングカメハメハ)
⑩ウインファビラス
(母父アドマイヤコジーン)
⑫ウラヌスチャーム
(父ルーラーシップ)
⑫ウラヌスチャームは、父ルーラーシップがキングマンボ系で血統テーマを満たす存在。
近2走がともに牝馬限定重賞で僅差の競馬。晩成型のようでここにきて着実に本格化の道のりを歩んできています。
今回は別定戦で55キロ、いよいよ真価が問われることになりますが、血統適性の高いレースなら問題なく克服できるはず。
母アメジストリングは、現役時代に札幌芝で【2-0-2-1】と適性を発揮していた馬。その母系からも、待望の札幌参戦です。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。