[小倉記念攻略ポイント]

小倉記念といえば、トニービン。毎年書いているとおり、やはりこれを置いて話を進めることはできないと言ってもいいでしょう。

昨年は、メンバー中唯一のトニービン内包馬だったハーツクライ産駒サトノクロニクルが2着。16年には11人気の超人気薄クランモンタナが勝利しましたが、そのクランモンタナは前年の15年にも8人気で小差4着とあわやの激走を見せていました。

さらに古い例まで遡っても、やはりトニービン系の支配力の高さを際立ちます。この表に掲載した09~11年あたりは、まさに神懸かり的な活躍を見せたと言っていいでしょう。
小倉記念というレースは、ほぼ毎年、4F通過あたりから一気にペースがあがり、そのまま大きなアップダウンがほとんどないままゴールに雪崩れ込むというラップ推移を辿るレース。
脚を長く使う持続力と、それを支える底力が必要になるところ、トニービン系最大の武器である消耗戦に対する強さがピッタリ嵌るという構図が生まれます。
今年の小倉記念も、トニービンの血に注目。
⑥ノーブルマーズ
(父ジャングルポケット)
⑧メールドグラース
(父ルーラーシップ)
⑩シャイニービーム
(父カンパニー)
⑪クリノヤマトノオー
(父ジャングルポケット)
⑫アドマイヤアルバ
(父ハーツクライ)
トニービンの後継種牡馬であるジャングルポケットを父に持つ⑪クリノヤマトノオーに◎。
オープン昇級後がワンパンチ足りない競馬続きながら、3走前はマイルの距離が忙しく、2走前はモタれてしまう左回り、そして前走は、福島らしい大味な競馬をした2頭が上位に入る中、上手く内に潜り込みすぎて逆にレースのスタイルにマッチしなかった敗戦。まだ頭打ちと決め付けるのは早計と考えています。
今回は高い血統適性が期待できるレース。大バケがあっても何ら不思議はないでしょう。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。